スキップしてメイン コンテンツに移動

第8回脳卒中市民公開講座

本日は脳卒中市民公開講座でした.

230人ぐらいの市民の方にお集まりいただきました.

ありがとうございました.

共催は,脳卒中協会長崎支部,長崎脳卒中者「鶴の会」,長崎だ学病院脳神経外科,田辺三菱製薬.
後援は,長崎県,長崎市,長崎県医師会,長崎市医師会,長崎県薬剤師会,長崎市薬剤師会,長崎新聞社,長崎大学病院.

私からは,高血圧と塩分の話させていただきました.塩分制限だけでは血圧が下がりにくい人は,もう少し視野を広げて食生活を考えましょう.

当たり前ですが,野菜中心の食事へ.野菜をとることで血圧が落ち着いていくことがあります.

脳卒中の3症状を簡潔に.

突然,言葉の問題が出たり,顔半分がゆがんだり,腕が上がらなくなった時は,脳卒中の可能性が高いので,救急車を呼びましょう.

「コトバ・カオ・ウデ・脳卒中,119!」

脳外科林先生からは,脳卒中の現状と医師の偏在の話を聞きました.長崎は,脳外科医が多いけど,開業されていらっしゃる先生とか,中規模病院が多いとかの問題があります.

アメリカとかドイツよりかなり少ないということを改めて数字で見せられると,げんなりします.
確かに,アメリカの医者は多かったです.
言うても,開業している家庭医の数がそこまで多くなかったですので,大病院に医師が集中していました.

後は,MERCI retrieverとかPenumbra systemとか脳梗塞急性期再開通治療(カテーテル治療)の話を聞きました.

大学病院9階東看護師高橋さんからは,家でできる嚥下リハの話を中心に話していただきました.

確かに,脳卒中後だけでなくとも,嚥下に不安をもつ方,もしくはそのような方と一緒に住んでいらっしゃる方にとって面白かったと思います.

唾液腺マッサージしよう.

長崎北病院理学療法士の武藤(ぶとう)さんからは,新しいリハビリについて.


気合入れて,この講座に参加した方がほとんどなので,なかなか難しいなぁと思いました.

リラックスして,気楽に脳卒中後の生活を送ってほしいのですが.

こちらと,聞きにきたかたの温度差を感じました.

来年は,脳卒中予防料理レシピとかどうかなl.

コメント

  1. 土曜日お疲れ様でした。

    今回初めていきました。
    「医療者スイッチOFFにして聴いてみる、の巻」で。

    聴講者との温度差。
    ありましたねぇ~。
    「ふーん。へぇ~」って聞いてたんですけど。
    なんていうか。。ね。。あの空気感。。。。

    きっと、『家に帰ってすぐにでも使える知識』みたいなのを期待してきてるんだろな。。。と。
    『ガッ〇ん!』ってやる番組みたいな。
    減塩や嚥下リハの話は使えますよね。
    卒中予防レシピは栄養士さんに協力してもらえばいいでしょうし。

    脳卒中後の患者やその家族はもっと違うことを聞きたいのかもですね。もっと突っ込んだ話。いや、実用性かな?
    性格の変化への対応や、リハビリへのヤル気の問題とか。
    漠然とした不安感はずっとあるでしょうから。
    ま、要するに医者にじっくり話しを聴いてもらいたいんじゃないかと。
    だからかかりつけ医をって話になるんですけどね。

    ほかは医療者が聴いたほうがいいかなぁって。
    難しい印象がしました。
    これから医者めざす中高生に聴いてもらいたい話もありましたし。
    卒中なんそれ?って人はどんくらいきてたんでしょう。

    何も無いとこへ興味を持ってもらうってやっぱ難しいですねぇ。でも、がんばりま賞デス。

    ちなみにボールペンと一緒にステッカー配布したらいんじゃないかと。
    もちろん『コトバカオウデ脳卒中、119!』
    かぐや姫かわいかったですヨ(笑)
    長文失礼しました。

    今日も一日おつかれさま。

    返信削除
    返信
    1. 貴重なコメントありがとうございます.

      確かにいらっしゃっていた皆さんは,「実用的」なことを聞きに来ているんだと思います.それも,自分や,介護している家族にとって.

      でも,それにこたえるのは難しいですよね.あまりにも個人的すぎるから.

      それなら,もうブースを作って,「皆さんの質問に答えます.」みたいな形がいいのかも.できれば小グループにして,患者家族の不安を他の患者家族の経験で緩和する,みたいなのもいいかもですね.

      いろいろ考えて,よりよくできればいいですね.

      削除

コメントを投稿

このブログの人気の投稿

NIHSSスコアの基本を再確認。

※付録 NIHSSスコア NIHSSスコアを作ったLyden先生がNIHSSスコアについて書いています。 NIHSSスコアを評価すると、ときどき、 「これ、何点にすべきですか?」 なんて、看護師や、研修医から聞かれて、 「まぁ、1点と2点の間って感じかな?」 と、ぼかしたり、 「思うとおりに評価していいよ。それが、大切だ!」 と、妙に「お前を信頼しているぜ」感を醸し出したりして、 その場を切り抜けていました。 それも、間違いだとは思いませんが、「もっとスッキリしたい」とみんな思っていたのだと思います。 で、このもやもや感を少しでも解消できるかと思って、 Lyden et al. Stroke. 2017;48:513-519 Using the National Institutes of Health Stroke Scale を読んでみましたが、 基本、NIHSSスコアが作られた歴史 的な話ばかりで、 スッキリせず。 期待がずれていたのは、こっちの問題です。 それでも、2つ再確認出来たことがありました。 NIHSSスコアを評価するときのルール すべての項目で、Score what you see, not what you think (診たものを評価する。検者が考えたものではない) すべての項目で、Score the first response, not the best response, except item 9 best language (最初の反応を評価する。ベストの反応ではない。でも、言語の評価はベストの反応で) すべての項目で、Do not coach (コーチしちゃだめ) 項目1aで、May be assessed casually while taking history (会話している間に評価可能でしょう) 項目2で、Only assess horizontal gaze (水平方向の眼球運動のみ評価) 項目5 and 6で、Count out loud and use your fingers to show the patient your count (声を出して数字をカウントし、患者の前で指を折ってカウントすることもす...

3度めの正直。日本神経学会専門医合格。

第40回神経専門医試験に合格しました。 合格をいただきました。 3度めの正直なのです。 第38回☓、第39回☓、で今回。 試験結果が出るまで、 「3度目の正直」:「2度あることは3度ある」=1:5 ぐらいの心境でした。 2回不合格だったことは、少しだけ恥ずかしいですが、仕方ありません。 それが、現実ですし、逆に、得られたことも大きかったです。 神経診察を基本からやり直すと、より深く、それぞれの診察の意味と、的確な総合的診断に結びつくことを理解することが出来ました。 疾患についても勉強しなおしました。 あたり前ののことですが、でもそのあたり前(基本)が重要なんですね。 多くの神経内科医は知っていることなのでしょうけど。 今回も試験当日は20分ずつ2部屋で面接試験がありました。1つ目の部屋では、診察の実技です。 面接官の先生はiPadを見ながら、どれを質問しようか考えていらっしゃいました。 おそらく、神経診察の到達目標みたいなのがあって、そのうちの1つか、2つを受験者にさせているのだと思います。 「右麻痺があって、複視がある人の診察をしてください。あっ、意識障害も有るということで」 横に座っている若いお兄ちゃんを診察させていただくことになります。 いつも(3回目なので)思うのは、この普通の人を、病気の人としてイメージしながら診察することの難しさです。 診察しても、麻痺の症状をしてくれるわけではありません。「ものが二重に見える」と訴えてくれるわけではありません。もちろん、意識清明です。 脳神経の2番から順に診察をしていくと、省くことができず、そのまま脳神経診察終了。 ベッドに寝かせて、運動の診察をして、チラッと試験管をみても、何もおっしゃらないので、そのまま感覚、協調運動の診察。チラっと試験管をみても、何もおっしゃらないので、そのまま腱反射、病的反射の診察。そこで、試験管から一言。 「あのー、意識障害もありましたよね」 「あっ。」 かるく、混乱して、最後まで意識障害の診察をせずに終わってしまいました。 やってしまった~と思いつつも、意識の診察を「わかりますか〜」なんて、質問したところで、 「ま、それはいいので」「意識障害があれば、髄膜刺激徴候も必ず診ますよね」 ...

ヘディングってたしかにガツーンて来る。そして、神経変性疾患になる、かも。

中学、高校とサッカーしてました。 ヘディングが一応武器でした。 背高い方だったし。 ヘディングでボールを跳ね返すとき、 結構「ガツーン」と来ます。 しばらくサッカーしてなくて、久しぶりにサッカーして、そのときになんとはなしにヘディングしたときの衝撃は びびります。 こんなことしてたんだ、俺。 って思うほどです。 私、今、幸せにも健康です。 将来的にも体的には元気だと思います。 でも、頭的には認知症になるかもしれない。 という論文。 The New England Journal of Medicine 元プロサッカー選手の神経変性疾患による死亡率が高い。 スコットランドの元プロサッカー選手7,676人と一般住民23,028人比較 後ろ向きコホート研究 一次エンドポイント:神経変性疾患死亡率 ※神経変性疾患:  原因が明らかでない認知症  アルツハイマー型認知症  アルツハイマー型以外の認知症  運動ニューロン疾患(筋萎縮性側索硬化症など)  パーキンソン病 結論: 中央値18年の追跡で、いわゆる死亡診断書を見直してチェックしています。 すべての死亡は、 元プロサッカー選手 15.4%<一般住民 16.5% プロサッカー選手で、体は健康。 だから、一般人と比べて、70歳までの死亡は少ない。 でも、70歳を超えると、元プロサッカー選手の死亡率が高くなる。 なんでだろう。 死亡診断書に記載された直接死因は、 血管障害による死亡や肺癌死が少ない。 でも、神経変性疾患による死亡は高い。 ここらへんが関係ありそう。 (※ちなみに脳卒中死は差がありませんでした) 死亡診断書に記載された直接死因と、死亡に関連した原因をあわせてみると以下の表のとおりでした。 なんでこんな結果になったのか。 論文内では直接的には表現されていないけど、 次のサブ解析で、その意図は明らか。 ゴールキーパー vs フィールドプレイヤー ヘディングの頻度が大きく違う。 死亡は差はなかったが、 認知症薬処方率が、フィールドプレイヤーで多かった( OR:0.41、9...