患者さんの周りにわさわさ,人が集まっています.
今日は,朝のいい時間に脳梗塞発症1時間がいらっしゃいました.
内頸動脈閉塞で,年齢や画像上も適応的にいまいちでありましたが,tPA静注療法を行いました.
tPA静注療法とは,発症3時間以内の脳梗塞に対して適応がある点滴薬です.
血管につまった血の塊を溶かすことによって,再灌流が得られます.
点滴薬なので,治療自体は簡単なのですが,適応とか,時間制限とかあり,どこでもやっていい治療ではないと思っています.
さて,本日思ったことは,その治療のことではなくて,看護師のことです.
学ぼうとして,たくさんの看護師が集まってくれました.
夜勤と日勤の入れ替わりで,人が多かったことは,あえて言うまい.
言ったけど.
いずれにしろ,看護師の知りたい,学びたい,に責任をもって答えていくことも我々の義務だと思いますし,さらに,お尻をさわって,じゃなくて,押して,「どんどんやろー」って言ってあげることも大切だと思います.
それで,脳卒中を好きな看護師が増えてくれたら,私も楽です.
違うか.
患者さんにとって,いいことです.
この写真の青いおじさんが,今朝は脳卒中の診察方法NIHSS scoreの取り方について,他の看護師に教えていました.
私に,質問することなく.
「俺も仲間に入れて―」
と思いましたが,まぁそれは口に出さず.
とにかく,うれしいことです.看護師の中から,脳卒中をしっかりやろうというスタッフがどんどん出てくることは.
脳卒中診療は看護師がやるべきことがたくさんあって面白いと思います.
リハビリ,嚥下,栄養はもちろん,患者背景を知って,今後の再発予防をうまくやっていけるかどうかを考えなくてはいけない部分も,看護師の方が医師よりも入り込めます.
脳卒中後のうつとか,生活の質(QOL)も大切です.
看護師のみなさん,これからもっとやっていきましょう.
最近、tPAが続きましたね。写真撮ってたので、今日のブログのネタに違いないと思ってました。
返信削除救命の看護師も脳卒中に興味を持っている人がいるようで。ですが、なかなか病棟の特性上のためか期間をもって患者さんに関わることができないのが残念なとこです。脳卒中になってもその後リハビリなどを通して回復していく患者さんに関わるところが醍醐味だと思ってるので。
これからも脳卒中ケア頑張ります。そうすればみなさんがついてきてくれないかと考えてます。
まさか先生に青いおじさんと言われるとは…
期待してます。
削除コメントありがとうございます。青いおじさん。