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2018年日本脳卒中学会学術集会 @福岡 集約化について、つらつらと。

2018年3月14-17日脳卒中学会総会が福岡でありました。 長崎から福岡は特急に揺られて2時間ですので、近いです。 となると、必然、滞在時間も短くなります。 私は1日だけ参加しました。 なんだかなぁ、と思います。 日本の脳卒中の一番の学会なのに、堪能できないという事実。 その要因は、いくつかあって、 一番の要素は、個人のというか、日本人の気質。 「病院に残っているスタッフは少ないから、急患がたくさん来たら大変だろうなぁ。早く戻らないと、怒られちゃうかな」 と勝手に忖度して、 短い時間の滞在になる。 ただ、たしかに、うちの内科スタッフは少ない。 3人だけ。 この少ない理由は、そもそも全国に脳卒中を専門とする内科医が少ない、ということにたどり着きます。 脳卒中は急性期に沢山の人的パワーを必要とする疾患です。 少ないものは増やすしかありませんが、 しかし、そこはそう簡単なことではありません。 少ない人員でも、効率的に脳卒中急性期診療を行っていくためには 「集約化」 が一つの方法になります。 それが進んでいるのはドイツのようです。 Heidelberg大学のHacke先生の話を聞きました。 最初から聞くつもりが、方向音痴な私はなかなかメインホールにたどり着けず、福岡国際会議場を1階から4階まで4往復して、やっとたどり着いたときには残り10分。 ドイツでは脳血栓回収術を年間50例以上(当院は40例程度)施行している病院が3割あって、100例以上は4割あります。 ドクターヘリなどを使い、センター化された病院で脳血管内治療を行った結果、ドイツ全土の患者さんに対して脳梗塞に対する脳血管内治療が施行されています(中心部のごく一部にだけ、その治療を受けた患者さんがいない地域がありました) アメリカの問題は、小さな(スタッフが少ない)施設が脳血栓回収術をしていること。 と、軽くアメリカをディスってるように思いました。 ヨーロッパ vs. アメリカの構図は国際学会あるあるです。 国の特徴があり、一概に優劣はつけられないですが、 一般的には集約化することが、人的資源や医療レベル向上の視点から考えると理にかなっていると思います。 しかしながら、そうは言っても、どうやって集約