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4月, 2012の投稿を表示しています

救急当直

今回は大変でした. 救急当直. いろいろ来ました.看護師の皆さん,お疲れさまでした. 当直開始時.すでに,入院が必要な患者さんが二人いて,不穏な空気. 予想通り,いっぱいいらっしゃいました. 検査技師当直ももちろんいますが,緊急カテーテル検査で,一人呼び出し. ありがとうございました.お疲れ様. そして,最後は脳梗塞が,朝方に来まして,午前5時にエコー検査です. 笑ってエコーしているわけではなく,感覚性失語患者さんなので,検査をされていることが理解できないので,足をバタバタさせるのに負けない様にやっていると,こんな顔になってます.気付かんかったです. 看護師さんは大変でした. お疲れさまでした.ほんとうに. そして,本日も脳卒中たくさんで,疲れましたけど,必要とされていることを実感できる瞬間です.

STROKE 2012 2日目

今年はCleveland Clinicから、Dr. Rasmussenが来日するので全日程滞在します。今日もレポートを。 90歳以上にtPA静注療法。10人。mRSは、発症前に戻る人がほとんど、確か6人ぐらい。死亡は2人。海外の報告よりは少ない。 使えるなら、使う。 当たり前だけど、実際の現場では悩むところ。 今回の発表で目立つのは、tPA静注療法後の血管内治療。やっと日本でも、という感じです。血管内治療を追加することは、脳出血を増やすことではなさそうです。ちなみに、ある施設は、内頸動脈や中大脳動脈閉塞がtPA静注療法前に分かっていれば、tPA開始後すぐに血管造影室に移動し、tPA開始から30-60分で、血管穿刺しています。1例穿刺部の皮下血腫があったようですが、概ね問題なさそうです。 神戸の坂井先生。ランチョンセミナー。 頸動脈狭窄に対するステント留置術CAS。 興味深い結果でした。 最初に決めたゴール、つまり悪いと決めた結果、はプラビックスで多くて、プレタールで少ないということでした。他にも、新しい器具がいまいちで結局元の器具に戻したということでした。 詳しくかけるほど、全部頭に入っているわけではないですが、非常に興味深い結果でした。 思っていた結果とは違うことは、さらに発展する可能性を秘めています。 最後に舛添さんの話。 生ますぞえ。 現場の声をしっかり反映した政治を。 医師も広報が必要。 みんななる必要はないけど、誰かがしないといけない。 原則は徹底した情報公開。 それも患者医療者間の相互不信を避ける一つの方法。 舛添さん自身が言っていましたが、やはり与党ではないので、やや歯切れが悪い印象がありました。 話は面白かったです。 南部さん?

STROKE 2012 3日目

本日最終日。 学会期間ずっと滞在したのは初めてでした。 脳外科の先生方、ありがとうございました。 最終レポートを。 川崎医大渡邉先生。 血栓回収デバイスで得られた血栓の病理所見。T2*でsusceptibility vessel sign陽性は赤血球が多量。フィブリン型は少ない。フィブリンは溶けやすいから? ちなみに術前はヘパリン3000単位だそうです。 神戸の藤堂先生 ASPECTS-DWI =<5は血管内治療しない方がよさそう。 ADC valueを調べるべき。とフロアからsuggestionあり。 ランチョンセミナー 今年の学会のトピックの一つに新規抗凝固薬があり、今回もその話でした。 ダビガトランはリバースが難しいけど、リバーロキサバンは第9因子複合体が有効な手段の一つ。 今回は、血管内治療と新規抗凝固薬がトピックで、発表が多かったです。来年も、同じトピックになりそうです。なぜなら、また新しい新規抗凝固薬と血管内治療デバイスが認可されたばかりですので。 画像診断では、少なかったもののarterial spin laberingが個人的にはホットな話題に感じました。 来年の目標は看護師に3演題発表させること。

STROKE2012 初日

本日から3日間、脳卒中学会総会です。 これはメインの学会なので重要です。 今年は福岡。福岡国際会議場、福岡サンパレスが会場です。 毎年、脳卒中学会総会と日本脳卒中の外科学会、さらにスパズム・シンポジウムが同時開催されます。 スパズムというのは、くも膜下出血を起こした後に起こる血管の収縮のことです。 今回は自分の勉強のために学会レポートをしてみよう。 その前に自分の発表を終わらせます。 ・・・・ 予想通りイマイチな発表。 そろそろ自分の本当の専門フィールドを探さなければ、友人という名のライバルに負けてしまう・・・。 強い危機感を自覚できたのでよしとします。 私のCliveland Clinic前任者、川崎医大脳卒中医学教室の青木先生の発表。 tPA静注療法前のDWI-ASPECTSは中大脳動脈閉塞例の予後を予測する。 DWI-ASPECTS>=7が大切です。 青木先生画像解析得意です。非凡な先生で、尊敬しています。 脳底動脈のFLAIR Hyperintennsity Vessel Signと再開通率。 脳底動脈のFLAIR高信号はSlow flow. 再開通率との関連はあるかも。数が少ないので不明。 FLAIR Hyperintensity vessel signとOgas PET HVSあるとCBFが低い。 slow flowか、reptomeningeal anastomosisか。佐々木先生がコメントした通り、いずれにしろslow flow。 CADASILは髄鞘主体の病気、FLAIRで白質病変がない時期でもq image scoreを使えば検出できるかも。 47歳のsubclinical CADASIL. 今後のことを考えると・・・、大変。 RESCUE-Japan。1400例。 tPA静注療法に血管内治療を追加。どんどん増えています。特にMERCI Retrieverが認可されてから、著明です。 内頸動脈閉塞例には有効かもしれない。inclusion violationがないのはさすが日本人って感じです。 inclusion criteriaを厳しくして患者をしっかり選択するのは日本人らしいです。 アメリカのやり方は,大きく括って,患者をたくさん登録するやり方です.

多すぎでは?

学会。 明日から脳卒中学会。 これはメインの学会なのでいいです。 しかしそれ以外の、小さな学会がたくさんあって、その準備に追われてしまいます。 それで、発表内容が中途半端になってしまい、論文にできずじまい。 アメリカは、メインの学会発表の場が幾つかあるくらいです。 まぁ、優秀な人はこなせるでしょう。 優秀ではない人は、無理して参加しなければいい。 しかし、優秀でない人も付き合いがあるからですねぇ。 最近、学会発表しても実(論文)になっていません。 よろしくないです。 書きます、論文。 これは,つばめかな?

ざいたく

本日は,在宅診療の日です.谷川医院のお手伝い. この黄色い車であちこち,伺っています. 在宅診療,おもしろいです. 急性期診療だけしていては見えなかったことが,見えてきます. 「こりゃぁ,病院に通うのも一苦労だぁ」 って言うところに住んでいるご高齢の方々,たくさんいます. ほんとうに,たくさん. だって,長崎だもん.坂の街ですから. 海があって,すぐ山があって,平野部はほとんどないもんだから,斜面に家を作るしかないわけです. そういう所に住んでいて,足腰が悪い方や,神経疾患や癌で自宅にいる方にとっては,いい診療体系でしょう. どこに住んでいても診療を受けることができる安心感. これも地域の活性化や暮らしの充実につながり,その地域の生活の質を上げることにつながるのでしょう. 長崎は在宅診療が進んでいるらしいです. 私個人的にも,とてもいい経験です.視野が広がりました. 草食動物並みに. にかっ.

脳血管障害総論

講義ってきました.4年生に. 脳血管障害総論. 講義名,かたい. でも,つまんなくても基本は外せないので,基本を話してきました. とはいえ,我々臨床医が,学生に伝えられることは,臨床の真実,実際です. したがって,我田引水,エコーの話をそこかしこに入れて話しました. ・・・誰かの琴線に響いただろうか. 学生に講義すると思います. 興味ない人に興味をもたせる話し方,話す内容ってなんだろう? 一般の診療の場で講演や講義をすると,それに興味を持っている人が全員でなくとも集まるわけです.それって,変なことは言えないけど,ちゃんとしたことを言えば食いついてくれます. 学生に興味を持たせることって,我々の義務でもあるわけで,それを講義の場で,どうにかしたいなぁと思ってます. だれか魅力あるトークの仕方を教えてくれんかなぁ. あっ,でも,江原啓之みたいな,胡散臭い人には,教わりたくない

我々の大切なもの

患者さんのデータです. 2007年からデータ管理しています. total2000人ぐらい. 患者さんの基本情報(年齢,性別,既往歴(持っている病気))から,診察所見,画像所見,採血結果,退院時の状態までたくさん. 一人一人確実にデータ入力しています.File Maker pro 11を使用. アイデアがあれば,このデータを使っていろいろな解析ができます. 誰がしているか? 自分一人でやってます. 脳卒中患者すべてをチェックしてます.土日でやるので,辛いっす. 私が,留学でいなかった半年は,うちの病棟の担当クラークにしてもらいました. ありがたいです. でも,私の目が光っていない時期ですので,ほしいデータをちゃんとチェックしていなかったりして,残念な感じで,本日もため息交じりのデータ入力です. さびしい. でも,我々の命ですので,継続する以外に道なし. パソコンズ,トーク中.

ICUからのお誘い

ということで,翌日は朝からICUカンファランス(話し合い)です. ICUカンファランスとか,透析カンファランスとかで自分の患者さんのことを話すのは,意外と緊張します. 脳卒中専門医と集中治療医とか透析担当医で,ディスカッションのフィールドが微妙にずれることがあって,それが少し相手方のフィールドよりの話になると 「あ,それ,わからない.でも,なんか答えないと・・・・」 と,なってしまいます. 中東で試合をする日本代表の気持ち. ちょっと言い過ぎ. まぁしかし,そんなこんなで,少し緊張します. しかし,ICUの先生方の,自分の専門領域における自信はすごいなぁと思います.かっこいいです. 私もそうありたいですけど,脳卒中ってわかっていないことがたくさんあって,自信満々に「私が言っていることは正しいです」って言えないんですよね.だから仕方がない. 脳卒中はわかっていないことが多いけど,その多くを私が現役の時にすべて解決できるはわけではないけど,少しでも正解に近づきたいと思って,継続するしかないわけです. いい背中してます.

ICUにお呼ばれ

今日は心臓血管外科の患者さんで、ICUにお呼ばれしました。 おじゃましました。 心臓血管外科の患者さんで、脳梗塞を起こす方は、いらっしゃいます。仕方ありません。 心臓と脳は親密な関係だから。 心臓血管外科の先生方を、私は尊敬しています。 命守ってるって感じで、かっこいいです。 生まれ変わったら心臓血管外科医になりたいと思っています。 3回ぐらい先で。 しかし、ICUは昔と比べると明るくなりました。 昔は入室の制限があったり、なんかバスローブみたいなガウンを着たり、儀式がありましたよね。そして、暗いので、なんかこう、別世界でした。 今は違います。 ・・・ただオーダー入力方法(点滴とか、いろいろ)が、病棟と違うのは、別世界。 私たちは苦しんでいる・・・・。  窓際にきれいなおしり。

いい雰囲気

リハビリ室. 新しくなって,しばらく経ちました.まだ,新しい匂いで,びみょーな感じがありますが,しばらくいれば慣れるのでまぁいいです. 問題点が一つ. 外来のエレベーターに乗らないと,たどり着けないこと.ミトンとか体幹抑制とかをしている人が,一般外来の人たちと混じるのは,ちょっと違和感. でも,現実だから仕方ないか. リハビリスタッフ,いい人(いいやつ)ばっかりです. 誕生日にチョコレートをもらったので. みんな頑張ってます. 近いうちに,スタッフ紹介したいです. リハビリ室に,ウィ―キングマシーンとか,自転車こぎとかあるので,暇なときにできたらなぁ,なんて思ってましたが,故障した時のことを考えると大変なので,やめます. 仕方がないので,運動することもあきらめます. 後は,温泉があればOK.

研修医、アイブイする

始めてのアイブイです。i.v.です.静脈注射です. もう、シリンジに薬液を詰めるのさえ、微妙な雰囲気でしたが、なんとかベッドサイドにたどり着きました。三方活栓の方向を指さし確認し,アルコール消毒して,いざ,アイ・ブイ. 緊張感,伝わってきました. 自分の研修医時代を思い返してみました. 意外と,ちょっと覚えていました. 9年前の大学病院は,看護師が点滴を取らなかったので,すべて医師がやっていました. 若い先生方は想像できますかねぇ.このこと. 朝と夕と,点滴回診みたいなことやってました. 台車に点滴各種のっけて,トンボ針をたくさん準備し,いざ患者さんのもとへ. 当たり前ですが,失敗もします.特に,膠原病の患者さんの血管は難しかったです. でも,これ当たり前だと思ってたので,特に苦痛ではなかったです. 「当たり前」のおそろしさ. それが普通だと思いこむと,変なことでもできてしまう.そんな国もありますね. ちょっと脱線. ただ,むしろ,自分の修練になると思ってましたから,朝の採血なんかもできるだけ自分でしていました.僕らより上の先生方は,大体そんな感じだったような気がします. まぁ,でも,それはそれ.今は昔. それが正解かどうかは別です. 今は,今のやり方で. カリウム製剤はアイ・ブイしちゃダメよ♡

エコー・エコー・アザラク

今日は経食道心エコー。 脳梗塞の原因検索のために可能な限りやってます。 年間100人ぐらいにやっていて、多いかどうかというと、まぁまぁ多い、と思います。 循環器内科単独でやる症例数と変わらんくらいです。 私、個人的には、多分500人以上にさせてもらってると思います。 最高年齢97歳. 普段は自分たち脳卒中科でやってますが、今回は,将来的に手術になりそうな重篤な弁疾患(僧帽弁閉鎖不全)があるので、循環器内科の先生と一緒にさせてもらってます。 ちなみに、エコーの機械は,私の憧れ 「Philips iE33」 欲しい。 画像がきれいで、検出能力は日本製の一歩先を行ってます。 次に購入するなら、これだな。 エコ・エコ・アザラク 吉野公佳 vs 菅野美穂

リバーロキサバン:静脈血栓症に適応申請

http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1113572 非弁膜症性の心房細動患者に対する新規抗凝固薬は,最近次々と生まれております. 今月で発売1周年を迎えたダビガトラン(商品名:プラザキサ)はすでに使っている先生も多いかと思います.次にはリバーロキサバン(商品名:イグザレルト)が,もうすぐ使えるようになります.そして,次はアピキサバンが待っています. 3つの違い? ・・・・作用機序はいろいろあれど,まぁ大差ないでしょう.と思ってます.直接対決してないからわかりませんし. さて,今日の話は,リバーロキサバン vs ワルファリン. 対決内容:深部静脈(特に足の静脈)血栓症や,それによる肺塞栓症(血栓が足の静脈→心臓→肺とながれ,肺の血管につまって,症状を起こす)の治療や再発予防. 肺塞栓症はやばい病気です.場合によっては死に至ります. とっても息苦しいので,個人的にはなりたくない病気のTOP 3に入っています(他の2つは,今考え中). 結果1:リバーロキサバンはワルファリンに劣らず. 結果2:重大な出血はリバーロキサバンで少ない.リバーロキサバン26/2412人,ワルファリン52/2405人(1.1% vs 2.2%, p=0.003).脳出血は3人vs12人. ということで,リバーロキサバンはヨーロッパで静脈血栓症の適応申請されました. ちなみにアメリカのガイドラインで,リバーロキサバンは静脈血栓症における治療の一つとして,すでに勧められています. http://chestjournal.chestpubs.org/content/141/2_suppl/e419S.long 私のある外来患者さんの話. 深部静脈血栓症でワルファリンを内服してもらって,6カ月後に下肢静脈エコー. 「血栓がなくなってますよ」 患者さんは喜んで帰宅しました.だって,抗血小板薬に変更になり,頻繁な採血が不要になったから(ワルファリンはだいたい1カ月に1回採血をして内服量を調整しなければなりません). さらに6カ月後の下肢静脈エコー. 「血栓が再発してますね.ワルファリン再開で・・・・」 リバーロキサバン.使えるようになるといいな.と今のところは思っています. 何事にも,最

救急車のトリビア

この写真,ブログの表紙です.よく見ると,フロントの「救急」が反対になっています.なぜでしょう. 考えるとわかりますね.私はわからんかったけど. 鏡文字にすることによって,前の車がルームミラーなどの鏡越しで確認すると「救急」がちゃんとなって見えるから. まぁ,そうだけど,別にふつうに書いてても,車体がミラーに映って気づかないことないような気が・・・・.細かいことまで気を配る(配りすぎ?)日本人っぽい感覚ですね. ところで,最近救急車が通る時のマナーが悪い車をみかけます. なかなか避けない. 自分の家族が救急車に乗っていたら・・・とか,ちょっと想像してみてほしいですね. アメリカでは,救急車が通ると,どちらの車線の車も停止しなければなりません.どんな怪しげなアメ車でもちゃんと止まっていました.

内科医なので

内科学会総会参加です。 実は、意地でも参加したいわけではありませんでした。でも、参加した理由は、参加することによって得られる点数のためです。 内科認定医更新のために、ある点数が必要です。今年は認定医更新ラストイヤーだったので、参加しました。これで、無事更新できますが、これでいいのか?って気もします。正直。 もちろん発表もしましたけど、時間がなくて、発表して、ちょろっと歩き回って、偶然懐かしい人にあって、認定医更新。 でも試験があると困るし、試験用の勉強する時間がもったいない。 一般の人たちは、更新システムがないとおかしい、と思うだろうし。 うーん、答えなし、です。 ということで、学会場滞在2時間で長崎に戻ります・・・。 何歳ですか? -2しゃい.

ポスター作製所

学会発表はポスターで行うこともあります.ここは,医学部基礎棟4階のポスター作製所です.ここで,学会発表前に夜な夜なポスター作成します. 学会ごとにサイズの取り決めが違うことが多く,この画面の向かって左側にあるパソコンで,長さと幅を調節して,プリントアウトしますが,縁が多く残ったりして,いらっとすることが多いです.サイズ,統一してくれ.って思います. 向かって右奥がポスター製造機です. この仕事も,自分でします.インターネットでも注文できますが,時間がかかり,値段も高いです. ポスターは紙ですので,移動も大変です.グレネートランチャーみたいなのを担いで,飛行機に向かいます.そして,警察に止められます.嘘です.飛行機会社もわかっているので,ANAとかJALはそれようのケースに入れてくれます.国際便?やってくれません.国際学会に持って行って預けて,届かなかったというさびしい話も聞きます.私も,lost baggageしたことあり,ビビります.すぐに届きましたが. ということで,本日学会へ,行ってまいります.

これが意外と辛い

本日受け取った黄色い書類。診断書です。患者さんが保険を請求するためには、医師の診断書が必要です。入院期間とか症状経過とか、書きます。患者さんにとって大切なこととはわかっています。お金を払っているのも知ってます。でも、受け取ったら辛いんです。しかもこんなに。 ただ最近は、端末で入力できるようになったり、クラークさんの手伝いがあったり、で、数年前診断書書きすぎて手首が痛くなっていた頃とは大違いです。 でも、やっぱり、これを受け取ったらブルーになります。

まぶしいぜ

新研修医と新修練医です。えぇ、苦味ばしった私とは正反対です。表現するならすっぱい感じか?違うか。 自分の9年前を思い出してみる・・・、思い出せず。 大丈夫か?私の脳は。 自分の脳の将来を心配する34歳の誕生日。

脳血流検査は少し大変

今日は脳血流検査です.これは,脳にある一定の時間どのくらいの血液が流れ込んでいるかを評価する検査です.血液脳関門を通過できるごく微量の放射性物質を注射して,その分布を解析します.頸動脈狭窄または閉塞の重症度評価や認知症のタイプを考えるときに検査します.この方は,もちろん脳卒中の患者さんです.脳動脈が閉塞していて,手術適応を検討するために検査しています. この検査,放射性物質の注射や,採血などが必要で,この病院では医師がすべて行っています.それは結構大変で,この検査に呼ばれると,30分ぐらいここを動けません.担当している入院患者がいて,外来をして,他の検査をして,としているときに,この検査に呼ばれると,他の患者さんを待たせてしまいます.スタッフがいっぱいいれば分担できますが.まだ2人しかいないからですねぇ・・・.前は放射線科の先生がしてくれていたのですが,数年前から自分でやらないといけなくなりました.仕方ないっす. 結果は,こうです.同じ脳の断面を3つならべています.向かって左から,安静時,薬剤負荷時(脳血管を広げる薬),血管反応性,を見ています.左大脳半球の脳血流がかなり低下していることが,直感的にわかると思います.他の因子も総合的に判断して,手術適応がありそうです.

本日はアンギオなり

アンギオとはアンギオグラフィ(angiography)の略で、日本語では脳血管撮影のことです。内科の患者さんで,診断に脳血管撮影が方は、放射線科の先生に手伝ってもらい、自分たちでやっています。太ももの付け根や,ひじの動脈からカテーテルという細い管を挿入し,首の血管に先端を到達させて,そこから造影剤を流し,脳血管をより詳しく見る検査です.自分だったら受けたくないです.どうしても,って自分の子供に説得されるならしぶしぶ受けます.とはいえ,とても素晴らしい検査で,分解能においてこれに勝るものはありません.CT検査やMRI検査では及びません.より詳細に,血管の病的に狭い所などの評価ができます. 問題点はあります.動脈の中にカテーテルを入れる検査ですので,そのカテーテルが動脈硬化の塊を「ピンッ」とはねたり,血管自体を痛めたりすることにより,その固まりが脳の血管に流れて行って脳梗塞を起こすことがあります.その率は0.5%前後です.実際,私も検査して,起こしたことがあります.幸い症状はすぐになくなりました.検査前にリスクを説明しているとはいえ,気持ちの悪いものです.検査中に,症状が出現した人もいました.ビビります.しかし,そんな経験があっても,必要な患者にはしなくてはなりません. 大変な仕事だなぁと思うことはありますが,好きな仕事です.

院内発症の巻

今日は13東に召喚されました。脳卒中沢山です。どこでも起こる脳卒中。なのに、なんで脳卒中内科医は少ないんだろ。なんか黒歴史でもあるんだろうか?

本日は救急当直なり

私たち脳卒中センターは、救命救急センターの下に存在します。神経内科と袂を分けた形です。従って救急当直があります。はっきり言って怖いです。外傷患者の初期対応JATEC、Japan何たらは一応受けましたけど・・・。今日はこんな心電図の人いるし、外傷の術後患者がくるし。とりあえずローソンでご飯を買って来ます。ストレスだけど、やるしかない。自分の能力MAXでやります。今夜は皆さん安全運転でお願いします。と、祈るのみ。

救急搬送の現実

今日は朝から救急外来へ。西彼半島からの転送でした。写真からわかるとおり、搬送に1時間かかっています。これが現実です。これじゃぁ、治療のタイミングを逃してしまいます。この問題に対してアイデアはあり、少しずつ現実化しています。出城作戦です。内容についてはまた後日。この患者さんは結局、症候性てんかん疑いでした。

すごいぞテネクテプラーゼ

http://www.nejm.org/doi/pdf/10.1056/NEJMoa1109842 先月のNew England Journal of Medicineですごい論文がありました. 「A Randomized Trial of Tenecteplase versus Alteplase for Acute Ischemic Stroke」 現在,一般的に使用している発症3時間以内の脳梗塞に使用できる薬アルテプラーゼ(tPA)と,新しい薬テネクテプラーゼを比較させたphase 2B段階のデーターです. アルテプラーゼは,つまった血管を再開通させる点滴薬で,2005年に日本で使えるようなりました.それにより,脳梗塞急性期治療は新しい時代へと進歩しました.この薬を使うことにより3カ月後に,無症状か,もしくは少し症状があっても,ほとんど問題なく日常生活を送れる状態になる患者が,何も使わないよりも1割~2割から3割~4割に増えます.しかし,抗血栓薬(血液サラサラ薬)でも強い部類にはいるので,出血,とくに脳出血の合併症が増えます.何も使わないと症状の悪くなる脳出血が0.6%であるのに対し,6%に増えます. 今回の研究はテネクテプラーゼとアルテプラーゼのプレシーズンマッチみたいなものです.phase 2Bですので,薬の用量が正しいかどうかを検証する段階にあります.したがって,患者は75人と少ないです.評価も,ふつうは3カ月後ですが,今回は24時間後に診察所見と画像所見で行っています.組み込まれた患者を見ると70歳前後で,実際の診療場面で出会う患者さんたちと比べると,少し若めかなという印象.結果はテネクテプラーゼの勝利でした.つまった血管が再開通(完全または部分)する率においては,88%と驚異的なデータをはじき出しています.もはやカテーテルを使った血管内治療レベルです.さらに,脳出血もアルテプラーゼより低い傾向にあります.おそるべし,テネクテプラーゼ. phase 3のほんちゃん,ガチンコ,ダービーマッチが楽しみです.

脳波

脳卒中疑いで来ても、違うことはあります。意識障害をたくさん見させていただくので。急性の痙攣患者、意識障害患者は、まず脳卒中スタッフが呼ばれます。ありがたいことです。そこで脳波も見なくてはなりません。勉強勉強。

脳卒中当直

今日は重症のくも膜下出血の患者さんで、手術できないほどでした。そんな時は(そうでない時もですが)脳外科医が手伝ってくれます。 しかし、この方は残念でした。すべての人を救うことができない、医療の現実です。

呼び出し

脳卒中内科医は少ないです。だから毎日当直はできません。バックアップは脳外科当直の先生がしてくれるようになってますが、自分の患者はできる限り自分でみたいと思うのが内科医の心情。なので、今日も走って来ました。運動不足で100メートルぐらい分しか走ってないですが。でも、これじゃぁ、疲弊するので良くないです。今までは普通だったし、これからもこういうことが必要な場面はありますが、できる部分はチームでシェアすべきです。チームが大きくなればいいのですが・・・。これからの課題です。

新年度最初の日

本日は新年度最初の日です. 浮足立つ季節.一番インシデント(大まかにいえば「間違い」とか「ミス」のこと)が起こりやすい時期です.気を引き締めないと. 写真は,夜勤明けぐらいなので,今一テンション低めな感じ. ちなみに私は,この年齢になっても,訴訟になった時とかの保険に入っていない.そろそろ入らないとまずいかなぁと思いながら5年以上経っています.みなさん入っているんでしょうか?入らんばねぇ.

2012年度脳卒中センター

2011年10月1日からスタートした脳卒中センター.2012年度に入るとともに,中堅脳卒中内科医の日常を記していこうと思います. 今年で34歳.一度だけの人生,何かを残したいと思うのが人の心. 私は長崎に脳卒中内科の歴史を作りたいと思っています.多くの人を巻き込みながら. この写真は4人いますが,現在のスタッフは2人のみ.4月から,ぼちぼちいきます.