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1月, 2016の投稿を表示しています

2016年1月観測記録史上最高積雪を記録した長崎で

2016年1月23日から降りだした雪は、観測史上最高積雪となりました。 雪がひどかったのは土曜日と日曜日だったので、地域の機能としては、平日の積雪の場合に予想されるほどの大きな混乱はありませんでした。 長崎大学病院正面 病院も同様で、大きなトラブルはなかったと思います。 しかし、患者さんはいますので、看護師をはじめとした、病院スタッフはほとんど通常勤務でした。 長崎は坂の街。 ほとんど雪が積もらない街。 なので、 ひとたび大雪が降ると、交通機関は機能停止に陥ります。 チンチン電車。長崎駅前電停。運行中は長蛇の列。 諦めて歩いて帰りました。 バスとJRはほとんど運行取りやめ、チンチン電車は頑張って運行していましたが、早めに運行切り上げ。タクシーは、予約できず、駅前は長蛇の列。 チェーンやスタッドレスを持っている一般人なんてほとんどいません。 病院から離れたところに住んでいる看護師たちは、数時間かけて、 日勤の場合は、深夜家をでて、 歩いて出勤。 登って、下って。 勤勉すぎだよ日本人。 アメリカにいた時に思いましたが、アメリカではそんな時は、休みます。ほとんど。 いろいろ機能が停止します。 もっと休んでいいのに、日本人。 という、思いの反面、 これが日本人の性質、というか、脈々と受け継がれている考え方の結果で、いい面でもあるのかもなぁ、とも思います。 「他のスタッフに迷惑がかかるから」 それは、結果的に患者さんのためにもつながったわけです。 長崎大学医学部正門 世代が変わっていけば、考え方も変わってきます。 ただ、根底にある考え方はあまり変わらないのかもしれません。 それは、作ってきたものなのか、作られたものなのかはわかりません。 無理に出勤することは、事故にもつながり兼ねないので、積極的に良いというわけにはいきませんが、 こういうところにも私達日本人の考え方が垣間見えたわけです。 看護師の皆さんや、病院スタッフの皆様、お疲れ様でした。 浦上天主堂

脳卒中内科医のランニング 2016.01.17 第40回長与町ロードレース

小雨混じりの中、9時40分スタート。 気温9℃ 風が強くて、体感温度はもう少し低かったです。 ランニングG+ ラスト3kmで、満永への上り坂が、かなりきつかった。 なんどか、足が止まりかけましたが、登りきりました。 最高高度は68mで、 長崎ベイサイドマラソンの75m (女神大橋)に近い。 看護師2人と走りました。 3人の中で私が一番遅かったけど、40位(50分1秒)は個人的には健闘しました。 健康的に走りたいけど、まだ、タイムも求めたい。 来年こそは、熊本城マラソン。

NOACの脳出血。そんなに良好な経過でないかもしれない。

NOAC内服中の脳出血。 3か月後死亡率は28% (17/60 patients)。 Purrucker JC, et al JAMA Neurology 2015 "Early clinical and radiological course, management, and outcome of intracerebral hemorrhage related to new oral anticoagulants" JAMA Neurol 2015 ドイツのレジストリー Registry of Acute Stroke Under New Oral Anticoagulants (RASUNOA)。 2012年から2014年まで38のStroke Unit1で治療された61人(1人は経過観察lost = 60人)。45人(74%)は血腫増大の有無を経過観察できた。 平均76.1歳。 平均来院時NIHSS score 10 平均来院時血腫量 23.7ml 血腫増大 38% (17/45 patients) 新規or増量した脳室内血腫 18% (8/45 patients) 3か月後mRS 3-5 65% (28/43 patients) プロトロンビン複合体 (PCCs)の治療を受けた人 57% (35/61 patients) -- PCCsを使っても使わなくても、血腫増大や予後に差はない。 先日FDA ( Food and Drug Administration of the United States Department of Health and Human Service )で認可されたIdarucizumabは使っていません。 ( ダビガトランの中和剤。アメリカFDAが認可 ) NOAC脳出血。予後が悪いのか悪くないのか、まだまだ不明。 今後は特異的な中和剤の使用が、NOAC関連出血の予後を改善するかどうか、 前向き、多施設研究が必要です。 当院のワーファリン内服中の脳出血 ”入院中”死亡率は15%(total 47patients)。 当院のNOAC内服中の脳出血。 "入院中"死亡率は36% (total 11 patients)。 確

論文掲載2016。その1

年明けに、2015年の論文をチェックしていると、今年1本目が掲載されていました。 うれしいです。 関節リウマチ患者の頸部回旋による一時的椎骨動脈閉塞の頻度 Tateishi et al. Spine (Phila Pa 1976). Duplex Ultrasonography-Detected Positional Vertebral Artery Occlusion in Upper Cervical Rheumatoid Arthritis 関節リウマチ患者のうち6%ぐらいは、一時的椎骨動脈閉塞をおこすかもしれません。 ある程度、前向きに登録しましたが、膠原病内科、整形外科外来患者で希望された方を登録したので、完全に前向き研究でないことに注意が必要です。 ただ、今回の研究で頸部回旋で一時的椎骨動脈閉塞があった症例は、全例、atranto-axial interval (環椎と歯突起前面の距離)が5mm以上離れていました。 レントゲンで環軸椎亜脱臼がある人は、dynamic sonographyをやってもいいかもしれません。 ご協力いただいた皆様、患者の皆様、ありがとうございました。 その2、その3、と続くように頑張ります。

明けましておめでとうございます。2016

皆様 あけましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いいたします。 今年は、去年と違って、通常の年末年始です。 救急外来は、多くの患者さんが来院されていらっしゃいました。 脳卒中は、長期の休みとあってか、少しover triage気味ではありますが、仕方ないです。 一年の計は元旦にあり、昨年のブログを読み返すと、 明けましておめでとうございます。2015 1 論文5編 2 若手育成。論文主著3編。その他、いろいろ考えること。ここがポイント。数字は難しい。 3 チーム医療。救急隊、近隣の病院、開業医の先生ともチーム医療 結論から言うとすべて未達成。 去年は、ダメな年でした・・・。 ただ、個人的には人間的には多少変化”できた”年でした。 これはプラスと考えます。 それは、目に見えるものでないので、自己満足に近いものがあります(満足はしていないですが) まず、 1 論文5編 主著1編 共著6編 未達成です。 主著を5編、と思っていた、様な気がするので。 なかなか時間を作ることが出来なかった自分を反省します。 2016年は足元を見つめて、 論文3編。 ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。 また、共著者として協力させていただき、ありがとうございました。 Large deep white matter lesions may predict futile recanalization in endovascular therapy for acute ischemic stroke. Tateishi Y, Wisco D, Aoki J, George P, Katzan I, Toth G, Hui F, Hussain MS, Uchino K. Interv Neurol . 2015 Jan;3(1):48-55. doi: 10.1159/000369835. Communication of inwardly projecting neovessels with the lumen contributes to symptomatic intraplaque hemorrhage in carotid artery stenosis