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出張先でランニング。その5 @久留米

ytateさんの0:58 時間の (ランニング) Move : 17.12.2016 - 0:58 時間 8.42 km, ランニング Move 日本神経学会九州地方会と、その前日にある九州脳卒中カンファランスに参加するために前泊。 前日に、お決まりの久留米ラーメンを屋台で食らい、早朝5時30分からランニング開始。 九州の朝は 遅い もう真っ暗です。 なので、 迷います 案の定 「西に向かいます」とか「大きく右に曲がります」 とか、Google mapが宣います。 道、間違ってるってこと。 そんな、優しい言葉じゃ、よくわからないので、 「逆行っとるぜ、しかし」 とか行ってくれたらいいのに、と思います。 強めのバイブレーション付きで。 出張先でランニングするときに困るのは、 道がわからないこと。 もう方向音痴の人は大変です。 碁盤の目の京都の町で迷うような人には大変です。 迷うというか、反対に行っちゃいます。 道に迷えば、新しい発見があるかも、 なんてことはほぼありません。 いや、早朝は暗いし。 何も見えません。 ただ、今回は道間違った結果、懐かしの 「moonstar」 の会社?工場?を発見しました。 月星シューズは久留米発です。 みんな履いてた月星シューズ。 最近は、おされなスリッポンとかあります。 外壁に「moonstar」「moonstar」「moonstar」「moonstar」・・・・・ って、 1個ぐらい 「月星」 ってあるかなぁと思ったんですけど。 ---------------------- せっかくなので、史跡をみたいなぁと思って、 久留米城跡に向かいました。 大学病院の近く。 救命救急センター口を西に向かうと、少しの上り坂になります。小高い丘です。 つきました。 真っ暗です。 木が並んでいるから。 本当真っ暗です。 行ったが最後戻ってこれない、 とかなったら嫌なので、入り込まずに、Uターン。 後は、距離的に、行けるところはなく、 筑後川沿いの土手を走り、 これまた暗い。 ちょうど東西に川が走っているので、朝日が登るときはきれいなのでしょう。

第44回総合内科専門医試験、受かってたよ。

良かったです。 勉強を頑張ったかいがありました。 第44回総合内科専門医試験、受けます。試験勉強の話 第44回総合内科専門医認定試験、受けます。その背景の話。 これで、どうなるかというと・・・ 別にどうなることはありません。 今まで通り、患者さんに、一医師として、内科医として、向き合っていきます。 今後、新内科専門医制度における、研修医指導に、この肩書が一役買う、 というくらいだと思っています。 わたしたち、脳神経内科のグループが、病院の研修医指導に貢献できる点においては重要です。 なんて、冷静に書いてますけど。 夕方、部屋に戻って、机の上に、適当に置かれていた、合否通知書。 封筒を開けるのに、若干手が震えて、うまく開けられなかった、 心、おちょこドクターな私でした。

ハイムリック法、実際やった人の話。

ハイムリック法とは、 気管に食べ物などをつまらせて、呼吸ができなくなった人に対して行う異物(食べ物など)除去の方法です。 気管に異物を詰まらせた人の後ろにまわり、両手を前に回して、みぞ落ちあたりで組み、「ぐっ」と、みぞおちを圧迫します。それにより、異物が口から「ぽん」と 出てくるのか? といつも疑問でした。 ICLS, JMECCのインストラクターで指導しながらも、 半信半疑でした。 でも、 出てきました。 院内のコーヒーショップで、コーヒーを買い、店を出ようとしたとき、右側の視界で、前傾姿勢になって、苦しそうにしているご高齢の男性がいらっしゃいました。 そのとき、チョークサイン(両手を首に当てて、苦しそうにしているサイン)、なんてしていません。 前傾姿勢で、小さく前にならえ、をしている感じ。 咳をしようとしているのですが、できず、声も漏れてきません。 ICLSとかJMECCで繰り返し、インストラクターをしてきたおかげで、特にひどくテンパることもなく、でも多少は焦りましたけど、 「後ろに回りますね」 とひと声かけて いちハイムリック、にハイムリック、(やっぱ効かないな、どうしようかな) さんハイムリック、「せー、せー(呼吸の音)」(少し息、漏れてきた?) よんハイムリック、ごハイムリックッ 「けぽ」 っとサンドイッチを噛んで塊になったものが飛び出てきました。 喋れるようになりました。そして、いつも指導している通り、 「救急外来にいきましょうか」 と、車椅子でお連れし、救急ナースと、ドクターに引き継ぎました。 ちゃんと学んでてよかった。 私の中では、小さな子供が飴玉をつまらせて、それを解除するイメージを持っていたのですが、 よく考えると、当たり前ですね。ご高齢の方など嚥下機能が低下している人に多いに決まっています。 その方も、当院の脳神経内科外来にかかっていらっしゃる、球脊髄性筋萎縮症の方でした。 嚥下機能低下がある患者さんを多く診療する、私達脳神経内科医は、必ず、やり方を知っておくべき手技ですね。 そう確信しました。

ロートル診療とデジタル診療

7:20 朝カンファランス前の病棟。 デジタル研修医:カタカタカタ(タイピング音)、、、カチッカチッ(クリックの音) ロートル医師「状態イマイチのあの患者さん、どう?昨日と比べて」 デジタル研修医:「えーっ、おしっこは出ていて、血圧も変わりないみたいです。脈は・・・」 ロートル医師:「ちょっとちょっと、患者さん診たの?」 デジタル研修医:「いや、まだです(何か問題?)」 ------------------------- 電子カルテになってから、幾度となく繰り返されるダイアログ。 「患者さんのことを五感で感じて(ときに第六感も使って)、評価しないと、医師としての臨床能力は養えないのになぁ。」 と、研修医と接しながら思いつつ、 「これも時代の流れだし、電子カルテを先に見て、情報を得た上で、診察することも、全く悪いわけではないし・・・」 とも思いながら、 かれこれ10年近く。 診療現場は、変化し続けています。 実は、これって、世界的なことなんです。 私のクリーブランドクリニックのボスも言っていました。 「今のレジデントは守られているから、時間外労働の問題があって、早く帰ったり、呼び出しが全くできなかったりして、大変。昔は、しばらく泊まり込んでたのにね」 変化しているのはアメリカも一緒。 この変化は 良いこと? 悪いこと? 仕方ないこと? 皆さんはどう思われますか? NEJM 2016; 375: 1813-1815 に興味深い寄稿がありました。私の適当な訳なので、著者の意図からずれているところはあると思いますので、その程度の気楽感じで、読んでください。 Meaning and the Nature of Physicians’ Work 一日の仕事時間のうち、40-50%はコンピューターの前にいて、カルテを見たり、オーダーを立てたりしている。 他の時間は、看護師、栄養士、患者家族、他院の先生(※)との電話対応に時間をとられ、face-to-faceの話し合いはほとんどない ※原文:specialists, pharmacists, nutritionists, primary care offices, family members, social worker

International Stroke Conference 2017 oral presentationって・・・、マジですか。

もーね、大変です。 どきがムネムネします。 苦節、なんとか年。 初めて、oral presentationに選ばれました。 演題に立って、話すパターンです。 (oral presentationになったのは、moderatorが日本の先生ということもありそうですが・・・) 一応、ISCで口演をすることと、Stroke誌に自分の論文が載ることが目標だったので、 その一つが達成されて、すごくいいことでは有るのですが、 やっぱり、やばいです。 キンチョーします。 以前、アメリカに行っていたときに発表の機会があって、 全く質問がわからず 半泣きで、半失禁で、演台を降りた記憶が脳裏をよぎります。 いや脳の中か、脳表ではない。 どっちでもいい。 でも、別に失敗しても死ぬわけではないので(精神的には死ぬかもしれませんが)、楽しめるように頑張ろうと思います。 誰か、質問をハンドリングするコツを教えてください。 ISC2017に参加される皆さん。 ヒューストンで会いましょう。 誰か、観光する場所についても教えてください

「名医も行きたい病院ランキング」脳梗塞部門、第6位。って何か微妙ですね。

〜〜病院ランキング というのは、バイアス(データを集める際の偏り)が多くあるので、鵜呑みにしてはいけません。 「名医も行きたい病院ランキング」脳梗塞部門は、長崎大学病院が6位でした。6位の病院はたくさんあるようです。 現役医師621人が選ぶ「名医も行きたい病院」ランキング そもそも「名医」って何かという問題もあり、煽っている感じもあり、 「あー、踊らされてるなぁ」 だって、 2/621人です。 でも、誰かが、「長崎大学病院」をあげてくださったということは、10年前では考えられないことです。 だから、ちょっと、嬉しく思ってしまう。 小市民なので。 今後も、脳神経内科、脳神経外科、看護師、放射線技師、リハビリテーションスタッフ、メディカルソーシャルワーカー、クラーク、薬剤師、栄養士、 みんなで協力して脳卒中診療に取り組んでいくこと それが大事です。

救急隊に脳卒中患者のその後をお伝えする、そういう会を行いました。

救急隊の仕事は大変です。 対応しなくてはいけない傷病の種類が多いです。 というか、なんでもあります。 脳卒中もあれば、心筋梗塞もある。 やけどもあれば、交通事故も、災害もある。 なんでもある。 それでも、 というか、 だからこそ、 各専門分野の医師と勉強会などを通じて時々コミュニケーションをとることは、救急隊の皆さんの、精神的サポートになると思っています。 各患者さんのフィードバックと 医師と救急隊のface to faceのコミュニケーション。 このつながりが、つまるところ、市民へよりよい医療を提供することにつながっていく。 今回は、救急隊のみなさんが、搬送して、その後どうなったか気なった患者さんを挙げていただき、その後の経過を提示し、ディスカッションしました。 どこからも、お給料なんて出ないけど、1時間、一緒に考えました。 次回も検討いたします。 より良い会にしたいので、救急隊のニーズに応えていきたいと思います。 なかなか、きれいな、並び、です。

第44回総合内科専門医試験、受けます。試験勉強の話

試験勉強 8月1日からの予定だったのですが、なんだかんだで8日から。 試験が9月11日なので、ほぼ1ヶ月前から。 脳卒中をしているので、急患が多く、というか、ほとんどなので、 思ったような、試験勉強時間をとれず、 外来の空いた時間でちょこっとしたりもしました。 試験勉強に際して、避けたこと。 1 論文を書くこと 2 講演をすること 試験勉強に集中しました。 あとは、論文査読 ※の依頼が来ないように祈っていたら、幸い来ませんでした。 来ても、断ればいいのですが、何だか気がひけるので。 ※論文査読: 知らない先生の書いた論文が、そのジャーナルに採用してもいいか評価すること しかし、総説※の依頼を一つ頂いていたので、それは頑張って、準備しました。 ※総説: 医学雑誌から依頼があった内容に沿って、文章を書くこと。今回は「脳梗塞について」丸ごとでした。 試験は明日。 試験勉強前に思っていた量の1/3ぐらいで、試験に挑みます。 過去問はできませんでした。 38歳の脳みそに、貯蔵できているのかどうか、不安です。 やったのは、◯をつけている、 生涯教育のためのセルフトレーニング問題と解説第3集 生涯教育のためのセルフトレーニング問題と解説第2集 内科専門医試験Quick Check  2016年セルフトレーニング問題集 これが精一杯でした。 ×をつけているのは時間の関係上できませんでした。 これらは少なくともやって意味がないことはないでしょう。 生涯教育のためのセルフトレーニング問題と解説第1集は古いので、時間の関係上諦めました。 Year Noteには出来る限り書き込みをしました。 少なくとも、大学病院の中で、急患をあまり診療することがない内科ならば、まとまった試験勉強の時間が取れると思うので、量的にはもっと、試験勉強できたものと思います。 普段の診療で、折に触れ、いろいろな内科疾患を考える時間がある科に所属しているならば、1カ月で大丈夫のような気もします。 って、試験に受からないことには格好がつきません。 試験勉強は 楽ししかったです。 日々の診療は、 特に脳卒中の診療は、 内科的知識を網羅しておくと、 患者さんにとって有益である ということを、強く再認識できました。 肺炎、心不全、糖尿病、二次性高血圧、肝機能障害、慢性腎臓病 脳卒中患者は多くの合併症を持っていることがよくあり

第44回総合内科専門医認定試験、受けます。その背景の話。

2016年9月11日。 試験受けます。 試験勉強しています。 試験結果が出て、受かってから、 「こんな勉強して、私は受かりました」 とブログにしたほうが、内科専門医試験を今後受ける人にとって有意義だし、 自分としても、 「こんなギリギリで勉強したけど、受かった、ゼ」 的なブログにできるので、格好がつきます。 落ちたら、誰にも言わなければいいのです。 が、試験前にブログにします。 なんとなく。 合格率6割ぐらい? なので、落ちるかもしれませんけど、落ちたところで、 別に大した傷がつくような玉でもないので。 ところで、 なぜ、内科専門医を取らないといけないかというと、 実は、個人的によくわかっていません。 すいません。 ただ、来年開始予定だったのに、土俵際ぎりぎりの7月下旬に、激うっちゃりで、延期になった 「新内科専門医制度」 が理由。 内科専門医を持っている人が施設にいないと、新内科専門医を目指す内科医を育てられないから。 専門医を持っている人数の問題など、いろいろありますが、 施設や医局としては、専門医を持っている人が多いほうが、実務的にも立場的にも、有益である。 ということだと思います。 細かいことは、よくわかりませんが、雰囲気的に、内科専門医をとったほうが良さそうなので、受けることにしました。 ただし、この「新内科専門医制度」 土俵際も、際。ごちゃごちゃっ、としてうっちゃられたのにはそれ相応の理由もあるわけです。 新内科専門医制度に切り替わる、研修医にすると、この制度は、 「内科専門医をとるハードルが高すぎ。」さらに、「そこから自分の専門(私ならば神経内科専門医、脳卒中専門医)になるのに、時間かかりすぎ。」 なのです。 多くの人は、社会人として成長するのに、20歳代の勢いを使って、30歳代でためて、40歳代に花開く。 ような気がします。 20歳代に、本気になって、責任をもって、仕事をしたことが、少なくとも私の今の糧です。 私が、今、ちゃんと仕事しているかどうかは、自分ではよくわかりませんけど。 もちろん、学びを得るのに年齢なんて関係ない。 のですが、若い時の集中力をいま発揮しろ、と言われると、 「いや、無理っす」

Journal of the Neurological Scienceに論文が掲載されました。

tPA静注療法患者において、発症から1週間後ぐらいの虚血巣体積が、90日後の予後を予測する。 って言う論文が Journal of the Neurological Science に掲載されます。 Tateishi et al. JNS 2016 Subacute lesion volume as a potential prognostic biomarker for acute ischemic stroke after intravenous thrombolysis 来院時の虚血巣体積も重要だけど、最初の数日で、再発したり、虚血巣が増大したりします。 つまり、症状も悪化することがある。 ということで、 『1週間後ぐらいの虚血巣体積が、90日後の予後を予測するのにちょうどいいのでは?」 と考えて、研究してみました。 そうすると、やはり、来院時の虚血巣体積よりも、よく予後を予測していました。 カットオフ値は以下のとおりでした。 90日後mRS 0-1は 15 ml以下 90日後mRS 4-6は 30 ml以上 90日後mRS 6 (死亡)は 100 ml以上 きりがよくて、わかりやすい感じ。 患者説明に使えるかもしれません。 これは、すでに、tPA静注療法を施行した患者に限らず、「脳梗塞患者」で調べている研究があって、 Tourdias et al. AJNR 2011. Final cerebral infarct volume is predictable by MR imaging at 1 week. それをconfirm (確認する)した形になります。 最初は、「自分は新しい発見をした」的な感じに思っていましたが、 査読者から2回査読を受けて、指摘を受けて、納得しました。 よく読んで、ちゃんと査読していただいて感謝です。 勉強になりました。 臨床研究の論文は、まさしく臨床の現場で要られた情報をもとに、書き上げられています。 日々の診療の積み重ねです。 つまり、診療させていただいた患者さん、共著者の先生方、看護師、検査技師、薬剤師MSW、病院事務、救急隊、 すべてのみなさんのおかげです。 臨床論文を書くということは、 自分たちのチーム力を世に示す

アジア人が多く含まれた脳出血急性期の研究。厳格降圧のエビデンスは出ず。

脳出血超急性期(発症4.5時間以内)患者の降圧療法 通常降圧 (140-179mmHg) vs 厳格降圧 (110-139mmHg) 500例 vs 500例 有益性のなさから早期終了。 両群で有効性に差がなかった。。。。 ◆Trial design ランダム化、多施設、オープンラベル。 降圧療法は、発症から4.5時間以内に治療が開始、24時間までは継続 特発性、テント上 ◆対象: 発症4.5時間以内(当初は3時間以内) 18歳以上 Glasgow Coma Scale >= 5 血腫60cc以下。 ◆除外: ランダム化する前に140mmHg以下に下がった症例 ◆降圧剤 ファーストライン:ニカルジピン静注 セカンドライン:Labetalol (未承認ならばジルチアゼム、Urapidil) ◆画像 来院時と24時間後単純CT(場所、容積、脳室内血腫の有無) ◆評価 1か月後電話。3か月後外来。 3か月後mRS 4 to 6 European Wuality of Life-5 Dimensions (EQ-5D) questionnaire ※safety outcome GCS2以上またはNIHSS score 4以上の悪化。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------ 結果 アジア人:562人(56.2%) 日本人もたくさん登録されています。 (長崎人はおそらくゼロですが、たぶん、この結果を長崎人に当てはめてもいいでしょう。) 両群間で(通常降圧 vs 厳格降圧)、 来院時の 血圧(200mmHgぐらい) 重症度(NIHSS score 11ぐらい) 脳室内出血の有無(25%ぐらい) など、差はなかった。 結果のまとめ 差なし。 厳格降圧 N=500 通常降圧 N=500 RR (95%CI) P value mRS 4 to 6 186/481  (38.7%) 18

TIA患者が将来脳梗塞または虚血性心疾患発症する確率はこの10年で低下

TIAまたは軽症脳梗塞患者の脳卒中、虚血性心疾患まはた心血管死の発症率は下がってきている。 Amarenco P et al. 2016 NEJM 早期に、認識し、介入する。 「脳血管障害をみる専門医が」がポイント 対象 TIAまたは軽症脳梗塞患者 4789人 21カ国(アメリカは入っていない。もちろん日本も) 2009から2011年 発症7日以内に、専門医受診 結果 平均年齢66歳 70%の患者が高血圧や高脂血症を有する 87%の患者は24時間以内に専門医受診 平均在院日数4日 抗血小板薬:病前27% → 退院時90%、3カ月後(81%)、1年後(79%) 抗凝固薬:病前5.1% → 退院時18%、3カ月後(17%)、1年後(17%) スタチン:病前25% → 退院時67%、3カ月後(68%)、1年後(65%) TIAまたは軽症脳梗塞患者のprimary outcome(1年後)到達率 --Primary outcome: 心血管死、虚血性もしくは出血性脳卒中、虚血性心疾患 6.2% (n=274, 心血管死:25人、脳卒中:210人、虚血性心疾患:39人) ※1997年-2003年、90日まで: 12 - 20% だった。 TIAまたは軽症脳梗塞患者の脳卒中(虚血も出血も)発症率はこれまでのデータからほぼ半減 2日まで:1.5% (n=67) 7日まで:2.1% (n=95) 30日まで:2.8% (n=128) 90日まで:3.7% (n=168) ※これまでのデータ:12-20% 1年まで:5.4% (n=224) ---------------------------------------------------- 早期治療介入、二次予防、が重要。 それが認識されてきている証拠。 ---------------------------------------------------- ABCD2 scoreが高いほど、脳卒中再発率が高い。 0-3 vs. 6-7: HR 2.20 (95%CI, 1.41 - 3.42; p<0.001) 虚血巣が多いほど、脳卒中再発率が高い。 なし vs. 多発: HR 2.16 (95%CI, 1.46 - 3.21;

出張先でランニング。その4 @ 神戸三宮

ytateさんの0:47 時の (ランニング) Move #SuuntoRun : 21.5.2016 - 0:47 時 5.61 km, ランニング Move 三宮駅近くにホテルから、みなとのもり公園を目指してランニング。 神戸三宮駅からみなとのもり公園 しかし、前日の痛飲が効いて、 おえっ、ってなりそうになったので、ほとんど歩きました。 まずは繁華街。 5時30分 早朝はカラスがたくさん。 さらに、若い兄ちゃんと、妙齢の女性がビルから出てきて、なんだろうか。 フラワーロードを南下し、みなともり公園に到着。 みなとのもり公園 神戸震災復興記念公園。だそうです。 スケボーとか、インラインスケートとかできるところもありました。 すでに、ちゃんと練習しているランナーが 。 おえっ、ってなりそうな私は一番外側をたらたら。 整備がなされていて走りやすかったです。 1周200か, 300mぐらいでしょうか。 そこを抜けると、さらにそこも整備されていて、車も来ないのでリラックスして走れます。 小野浜公園ランニングコース に到着。  ウッドチップコースで、ちょうどいい硬さ。 軟すぎず、かたくないクッションです。 野口みずきさんとか、君原健二さんとかのモニュメントがありました。 君原健二さんの隣には円谷幸吉さんのモニュメントも。 東遊園地を通って、フラワーロードを北上。 ホテル近くに戻って最後は生田神社でお参り。 離婚しませんように。 本当は海まで出たかったのですが、 おえっ、ってなりそうだったので戻りました。 それが心残りでしたが、とても走りやすいコースでした。

第57回日本神経学会学術総会2016 @ 神戸

なおる神経内科をめざして 第57回日本神経学会学術大会 今年は、脳卒中学会総会(留守番のため)に参加しなかったので、こちらに参加しました。 参加して、 「やっぱり神経総会は面白い」 と再認識しました。 脳はカオスです。 疾患のカオス。 血管障害、変性疾患、脱髄疾患、感染、筋疾患、末梢神経障害、腫瘍。。。 いろいろな分野から、多くの発表があり、 へぇ~ とか ほ~ とか言いながら、発表を聞いていました。 ただ、注意しなければいけないのは、 「神経って、おもしろい!」 って、能天気に言って、それで終わっちゃダメってこと。 ちゃんと患者さんに還元しないといけない。 希少疾病をちゃんと診ることができる人がいなければならない。 common diseaseをちゃんと診ることができる人がたくさんいなければならない。 私は、common disease である脳卒中を専門とする脳神経内科医なので、神経疾患の中で最も多い脳卒中患者さんに還元できるように、今回の学会で勉強していこうと思いました。 そうです、そうなんです。 脳疾患は脳の病気なので、血管障害だろうが、変性疾患だろうが、脳に問題が起こっているので、どこかで病態が重なっているところがあるはずです。 片頭痛性の脳梗塞って、いったいなんなんだろう。 脳梗塞って、炎症が関与しているけど、ステロイドって、やっぱりダメか? まだまだ考えないといけないことは多いし、より深い。 一人で考えても限界がある。 common diseaseである脳卒中をみる仲間を、後輩を、たくさん巻き込んで、 「ちゃんと」なおる脳卒中をめざして 脳神経内科医として取り組んでいきます。 福井大学の林浩嗣先生 日本医科大学の青木淳哉先生 慈恵医科大学の寺澤由佳先生 目が細い私 同じ釜の飯を食った仲間です。 仲良しです 仲間でもありますが、ライバルでもあります。 切磋琢磨して、日本の脳卒中診療をよりハイレベルに、盛り上げていきましょう。

週刊医学界新聞への寄稿。来院から治療開始までの時間短縮の鍵は司令塔!?

週刊医学界新聞からご依頼をいただき、寄稿させていただきました。 脳梗塞超急性期におけるチーム医療の重要性 Medicinaと同じ医学書院。 Medicinaの記事( 2016年2月号 特集 脳卒中はこう診る 新ガイドラインで何が変わったか )を読まれたスタッフがお鉢を回してくださったわけです。 要約すると "...急性期脳卒中診療を行う内科医に求められているのは、エースストライカータイプでなく、司令塔タイプ..." です。 つまり、 日向小次郎ではダメで、 松山光くんタイプがいい ってことです。 。。。 救急外来看護師の頑張りを、記事にしています。 私のようなボサーっとしている医師は、なんとなく、慣れてきて、時間とともにあんまり頑張らなくなってきます。サボり傾向があります。 しかし、看護師は、医師とは雰囲気が違います。 やらなければいけないことは、ちゃんとやる、それを後輩につなげる、雰囲気があります。 脳梗塞急性期診療に看護師が積極的に、というか、イニシアチブを取って、診療を進めていくと、もっと良くなるのでは? 具体的に言えば、 来院から、治療までの時間がより短くなるのではないか、 と考えて、 NGK 48 studyを看護師主導で始めました。 ....? いつも、「それが、NGK 48 stud っです!」って口に出して話すときは、 ちょっと赤面します。 うけないし。 でも、聞いた人の心には間違いなく残りやすいので、研究が進めやすい。 来院から治療開始時間は明らかに早くなりました。 残念がながら、予後(日常生活自立状態の患者さんが増える、とか)改善にはつながりませんでした。 もっと工夫が必要かもしれません。 だらだらと、書きましたが、少なくともこの寄稿文を書いていたときは、もっとも時間をかけてまとまるように書いているので、リンクをクリックして見てみてください。 次の狙いは、月刊魔界新聞だっ!

大事なのはサインじゃない、ちゃんと説明すること。

佐世保で行われた研究会で、演者の一人として参加しました。 佐世保の街は大きいです。道も広い。 長崎よりも発展している感じがします。 ただ、少し駅から遠くなると斜面地になるあたりは、長崎と同じ。 演者は3人。 佐世保総合医療センター脳神経外科の林先生から、「急性期脳梗塞に対する再開通療法の過去と現在」 私から、「Door-to-Needle時間短縮の鍵はチーム医療」 そして、最後に中村・平井・田邉法律事務所 田邉先生から、 「弁護医師が語る血栓と出血の法的リスクマネジメント」 非常に興味深い研究会でした。 林先生は、脳血管内治療のスペシャリストです。 2000年より前のデータも提示して話をしていただきました。 MerciからPenumbra, Solitaire, TREVO 急性期脳梗塞の再開通療法は、10年と言わず、この5年で大きく変貌しました。 林先生はそれを、身を持って経験されてきたからこそ、話に重みがありました。 田邉先生の話は、普段聞くことのない医療訴訟の話。  我々医師は、冷や汗をかいた経験は一度や二度ではありません。 正しいと思った処置、治療などが、必ず、良い結果に結びつくわけではありません。 合併用や副作用の確率は行為などにより様々ですが、”0”になることはありません。 「医療訴訟」は身近な問題でありながら、あまりにも知らない自分がいることに気付かされました。 医療訴訟は2004年をピークに少し減っていたが、最近増えている。2014年900件弱。 内科が1/4と多いですが、医師数に対する訴訟の数は、形成外科が最も多く、2番めは産婦人科です。 美容形成が要因。 一般的に、被告が出廷する普通の訴訟は原告が2/3勝訴します。 しかし、実は、医療訴訟は2割ぐらいしか原告が勝てません。 医療訴訟は人格訴訟といって、「訴えないと気がすまない。」という場合があることも影響しているそうです。 医療事故(刑事)。2012年93件、2015年43件。 病院からの届け出が最も多い。医師法21条。 しかし、実は、外表面に異常がなければ届け出

出張先でランニングする。その3 in お台場

お台場をジョギングしました。 お台場に来たなら、もちろん、RX-78にご挨拶です。 ちょっと、興奮しました。 リュウ・ホセイ似の警備の方に写真を撮って貰いました。 フジテレビ社屋を見ながらスタート。 そのまま、海岸沿いに出ます。 この周辺はジョギング・ウォーキングコースが準備してあり、走りやすくはあります。 また、ジョギングする人のために、ロッカーやシャワールームを提供する施設がいくつかあります。 さすが都会です。 2016年4月現在、工事中のため、一部走れないところがありました。 また、これは仕方ないですが、 木々の間を通り抜ける時、蚊柱が多く、顔から蚊柱の中に走りこんでしまうことがあり、気を使いました。 あそこも台場だったんだなぁ、と 江戸時代に想いを馳せたようなつもりで、あんまりイメージできない自分の貧困な想像力を、特にどう思うこともなく、てれてれ、走り抜けました。 台場の向こうには、 封鎖されていないレインボーブリッジ。 レインボーってつけられる、ピュアの心ってすごいって、思いながら、てれんぱれん、通り抜けました。 早朝だったので、静かでした。 ジョギングしている人は数人、 犬の散歩、数人、数匹、 朝までダラダラ遊んだであろう、若者数人、ぐらい。 フジテレビ社屋には、おそらく国会議員が乗っていると思われる、黒塗りの緑ナンバーの高級車が入っていっていました。 ホテルに戻って、テレビをみると、朝の討論番組があってたので、おそらくそうだろう、と。 あと数時間すれば、人が多くなるのでしょう。 田舎者の私とっては、ちょうどいい落ち着きかげんです。 10km弱走る予定でしたが、コース自体が7kmくらいで、工事中の場所があったこともあり、6kmで終了しました。 ガンダムと二人っきりになれたことが良かったランニングでした。

International Stroke Conference 2016 in LA その他のこと

みなさま、ありがとうございました。 若い先生たちもありがとうございました。 レストランの中が薄暗かったので、綺麗な写真でないです。 目つぶりかけの人がいますが、ごめんなさい。この写真がベストでした。 日本医大の先生から食事のお誘いを頂いたことを、良いきっかけに 脳卒中診療を行う内科医にできるだけ声をかけさせていただき、 みんなで食事を出来たことはよかったです。 すべての皆様には声をかけることが出来ませんでしたが、 日本医科大、順天堂大学、熊本大学、九州大学、国立循環器病研究センター、長崎大学 の働き盛りの先生がたと、若い先生が、集まることができました。 現在、内科専門医制度が混乱を起こしていると、思います。 この制度は、正直、脳卒中をやる内科医にとって、基本、逆風だと思います。 そんな中だからこそ、脳卒中診療を行う内科医みんなで、ちからを合わせて、若い先生たちに魅力を感じてもらえるような、 そんな取り組みができれば良いなぁと思います。 今回は、そのような話はあまり出来ませんでしたが、これがきっかけになれば幸いです。 また、小さな島国、日本の臨床データで世界と戦うには、オールジャパンで戦う必要があります。 日本全国で、いい形で、協力できる、 そんな塩梅でやれたらいいなぁと思っています。 今年は、ポスターで発表のある、 いわゆる、 Professor-led poster tour 2分発表、3分質疑。 緊張しましたが、なんとか、出来たような気がします。 炎症と脳梗塞再発。 高感度CRPと入院中再発について調べました。 近いうちに、論文化しなければいけません(今は去年の発表を執筆中。遅い) 試合開始前。開始間も無くで、ほぼ満席。 特に、上の方のブロックにお客さんが多かったです。 NBAバスケットは、おもしろかったです。 ただ、私は、あんまり、のめり込めないなぁと思いました。 スポーツ”ショー” だったので。 去年みたNHLも同様でした。 私は、日本のバレーのテレビ放送が嫌いです。 「バレーだけみせてください」 と思います。 踊ったり、歌ったりする若いお兄さん方がいると、 頑張っているんでしょうけど、 別のところで、頑

出張先でランニングする。その2 in LA

ytateさんの0:37 時の (ランニング) Move #SuuntoRun : 18.2.2016 - 0:37 時 5.67 km, ランニング Move International stroke conference 2016 at LA 参加しました。 ダウンタウンをジョギングしてきました。 (Photo 1)Pitchoun bakery & Cafe フランス系の朝食を提供するところみたいです。 Millennium Biltmore HotelからOlive street側に 出たところにあります。 そこはアメリカなので、量は多いけど、美味しかったです。 これはフレンチトースト、ホイップには多分バニラが入っていて、 メープルシロップは激甘でなく、控えめな感じ。 前日にはFrench Hot Dog。そこはアメリカ、1個でなく2個でした。 2日目、 朝7時に雨が降っていたので、一度は諦め、スーツに着替えました。 朝食を食べに行って(Photo 1)、ホテルに戻る頃には雨が上がっていたので、急いで、着替えて、走ってきました。 出国する前に、 ロサンゼルスでジョギングするならここ、○○選 的なサイトをインターネットで調べて、 ロサンゼルス州立歴史公園 が一番近そうなので、 そこを目指しました。 なんでも地元の人が走っているコースとのこと。 「地元の人が走っているなら安心だろう」 ダウンタウンにあるmillennium Biltomore hotelを8時にスタート 最初は、人通りも多く快調だったのですが(時々ジョギングしている人もいます)、 5分もすると、徐々に人々の雰囲気が変わってきました。 最初は、スーツを着たビジネスパーソンが多い通りでした。 一本、南側の通りに入ると、普段着の人と、仕事に行かないような人が歩いています。 さらにもう一本行くと、なんだか、人気も少なくなり、 (Photo 2)春節祭の頃。通りには飾りがありましたが、人通りまばら。 クリーブランドのチャイナタウンに似ています。 とても危険ではないが、安全とはいえなさそうな感じ。 チャイナタウンに到着しました(Photo 2

International Stroke Conference 2016 in LA day 2

すべて、スライドの内容をその場で拾っているので、 追いつかず、説明が中途半端で、内容が違う可能性があります。 読まれる方は、だいたい、の感覚で読んでいただければと思います。 ※私の記憶定着のためでもあります。 2日目は atrial cardiopathyが私の中でトピックでした。 CREST 2500人のデータ。 10年の経過観察。 内頚動脈狭窄に対する 内膜剥離術CEA vs ステント留置術CAS endpoint: stroke, myocardial infarction and death stroke rateは一緒。0.7%/年 composite endpoint outcome差はなし。 long term result 5年イベント2.7% vs. 2.5%, 10年イベントもかわりなし。 long term stroke 無症候、症候かわりなし composite end point CEA vs CAS p=0.51 10年経過stroke and deathはCEAが良い これは周術期から差が出てくる CEA vs CAS=7.9,vs 11.0%, HR 1.37 有意差あり  最初の1年から差がでる。 年齢が高いほうがCEAの方がいい。 再狭窄は差なし。少しステントが多いぐらい。 ARUBA 5-year result.  2007年から開始。 unruptured brain arteriovenous malformation 226人 2群間で差があったので早期終了。 best AVM eradication vs medical management endpoint  death or symptomatic stroke medicalのほうが良かった。 AVM eradicationはmRS >=2が38%と多かった。 NNH (Harm) 5  サブ解析でもmedicalのほうが良かった。 spontaneous annual hemorrhage rate 2.1%。