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1月, 2015の投稿を表示しています

リバーロキサバンと脳内出血

当院の脳神経外科医が3症例をまとめた報告を論文にしてくださいました。 corresponding authorを私がさせていただきました。 ありがとうございました。 ここでも、脳外科脳内科のコラボです。 リバーロキサバン内服中に発症した脳内出血の3例 なかなか刺激の有る内容です。 3例中2例が亡くなられております。 抗血栓薬内服の目的は、抗血栓作用。 しかし、常に出血のリスクが伴います。 出血のリスクを最小限にしながら、最大限の抗血栓作用を得る。 それが命題です。 それが難しい。 経験の多い施設では、残念がら良くない経過をした患者さんを経験することがあります。 その経験を多くの医師と共有し、改善すべきところは何かを一緒に考えていくことが、患者さんの治療効果を上げていく一つの方法です。 それが症例報告の意味だと思います。 今後も、 「抗血栓と出血リスク」 について、考え続けていこうと思います。

新専門医制度と介護報酬引き下げと。

先日、大学が、厚生労働省から講師を招いて、新専門医制度の概要について講演を開催し、聴講して参りました。 専門医:その診療科において高度な知識、技量、経験を持つ医師。 各学会が認定しているのが現状ですが、 今後は、日本専門医機構が一括して管理していく、 ということになるそうです。 講演の内容は、 おそらく、厚労省が準備したスライドなので、しかたがないのでしょうが、 字が小さくて、ほとんど見えない。 というのが最初に感じたこと。 お上が考えることは、狡猾であると、ドラマによって刷り込まれている私には、 「わざと、アタマが悪い人には理解できんようにしとるとじゃなかろうか?」 と疑ったり、疑わなかったり。 それはいいとして、 平成32年から新専門医の認定が始まるということを初めて知りました。 募集は平成28年から。 ・・・・・・・・ その前に、 介護報酬引き下げについて。 最近ニュースで見ました。 細かいことは、わかりませんが、大きな目標は、 介護、看取りを在宅へ それによる医療費(福祉費でいいのか)削減。 これが目標らしいです。 患者さんを自宅に帰す。 入院患者を減らす。 医療費削減。 療養型病床群が将来廃止になるのも、 これまで療養型病床群施設に入院していた、 純粋に医療だけで入院していたわけでない(ちょっと最近食欲が無いから、体調が悪いから、入院など)、 患者さんを自宅でケアすることが目標だと思います。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 新専門医制度の目標は、 結局のところ、 医師の偏在をなくす、診療科における医師数の偏りをなくす。 ことのように、私は聞き取りました(もらったプリントにも書いていました)。 なぜ新専門医制度により医師の偏在がなくなると考えているかというと、 「総合診療専門医」 なるものを新しく作り、その先生たちが地方に散らばるから。 総合診療専門医とは、家庭医とかGeneral practitionerとか言ったりします。 いろいろな病気を持っている一人の患者さんを、広い知識を持っている総合診療専門医が診療する。 介護保険報酬引き下げ、療養型病床消失にともなって、自宅に帰った患者さんを総合診療専門医

脳神経外科医に感謝です。

急性発症の左麻痺で来院された患者さん。 ワーファリン内服中でありまして、 PT-INR 5.6。 案の定、脳出血でした。 以前、脳梗塞で入院されたことがあり、その時、私が主治医で診させていただいていました。 その時から、ワーファリンを開始して、もともとかかりつけであった先生に外来経過観察をお願いしていました。 ・・・・ 脳出血のサイズは大きく、血腫除去が必要な状態でした。 プロトロンビン複合体で中和をはかり、ビタミンKも投与しました。 リバーロキサバン内服中の脳出血. 脳外科医にお願いし、内視鏡的血腫除去術が行われることとなりました。 私の患者さんだったわけですが、私の力ではどうすることも出来ない。 自分一人で、一人の患者さんを、どうこうできるなどという考えは、驕りなわけですが、エゴなわけなんですが、わかってはいますが。 とにかく、さっと現れ、手術に去っていった後ろ姿に、感謝です。 ありがとうございました。 また、緊急対応していただける麻酔科の先生にも感謝しなければなりません。 ありがとうございました。 看護師の皆さんにも、脳内科当直のH先生にも、対応してくれた研修医のK先生にも、 ありがとうございました。

明けましておめでとうございます。2015

皆様、明けましておめでとうございます。 今年もよろしくお願い申し上げます。 今年の年末年始は、電子カルテの変更のため、変な感じです。 看護師のみなさんも、紙カルテで頑張っています。もちろん医師もですが。 その煽りで、近隣の病院の皆様、救急隊の皆様には多大なご迷惑をお掛けしたていると認識しております。 ご迷惑をお掛けして、申し訳ありません。 2015年も引き続き、市民、県民の皆様のお役に立つべく、脳卒中診療を頑張ってまいりますので、どうかご指導、ご支援のほどよろしくお願い致します。 一年の計は元旦にあり。 去年は何を考えていたかというと、 明けましておめでとうございます。2014 1 論文2,3編 2 若手育成 3 チーム医療のさらなる発展。 論文は英文主著3編でした(1編は未ぱぶめど)。 ぱぶめど とりあえず達成。 若手育成。 今年は一人脳卒中センターに入ることが決定しました。 去年も一人入ってくれていて、それに続いたわけであります。 また、今年は脳卒中学会で研修医が発表してくれる予定です。 楽しみ。 ただ、自分自身、指導者としてはまだまだで、本当の意味で、育成できているかというと疑問。と自己反省しています。 個人の能力によらずに、システムが脳卒中患者さんを救う。 それが究極の目標です。 そのためには、自立した脳卒中診療医をたくさん育成しなければなりません。 指導ということに関しては、奥が深く、これから自分自身もっと学ばなければならないといつも思っています。 ということで、未達成。 チーム医療のさらなる発展。 あいまいな目標でしたが、薬剤師の先生が論文を一つ書いてくれました。 リハビリテーションスタッフもデータ管理と脳卒中学会発表を予定しています。 私は、observer ですが。 看護師も脳卒中学会で発表予定です。 あいまいな目標だったので、達成できたかどうか不明。 2015年の目標。 1 論文5編 2 若手育成。論文主著3編。その他、いろいろ考えること。ココがポイント。数字は難しい。 3 チーム医療。救急隊、近隣の病院、開業医の先生ともチーム医療。 市民、県民のために、世界基準の脳卒中診療を。 医師、看護師、リハビリテーションス