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12月, 2015の投稿を表示しています

Moble Stroke Treatment Unit + TelemedicineはDoor-to-Needle timeを30分短くする

以前紹介しました。 クリーブランドクリニックのMobile Stroke Treatment Unit (MSTU)。 Mobile Stroke Treatment Unit goes to the patient !! Dr. Uchinoグループから論文が出ました。(写真:わたしとUchino先生) Itrat et al. JAMA Neurology 2015 Telemedicine in Prehospital Stroke Evaluation and Thrombolysis Mobile Stroke Treatment Unit (MSTU) + Telemedicineにより、 発症からtPA静注療法までの時間が25分縮まりました。 MSTUには、CTが搭載されていて、PT-INR, 白血球、血小板、ヘモグロビン、電解質、血糖などが測定できます。 911オペレーターが脳卒中疑いと判断すると、看護師、CT検査技師、救急隊、Emergency Medical Technician (EMT) が、MSTUに乗車します。 317回の出動がありましたが、217回は到着前にキャンセルされました。 残り100回を検討。 33例が急性期脳梗塞疑い。 99例はtelemedicine成功。 1例はビデオ不具合でうまくいかず(近くの病院へ搬送された)。 93例は問題なくtelemedicine接続。 5例は電波環境が悪かった。 1例は神経内科医が、不適切なタブレット端末を使用したから。 来院からビデオ接続時間:中央値11分 ビデオ接続時間:中央値20分 56例の年齢、重症度を合わせた、救急外来受診患者と比較すると MSTU vs control Door-to-CT: 13 vs. 18 min Door-to-IV thrombolysis: 32 vs. 58 min CT読影の時間は差がなかった。 Dr. Uchino曰く、 「最近のWireless networkの改善が、この治療方法の問題解決に大きく寄与した。」 日本では、Wireless network環境はかなり悪いので、telemed

出張先でランニングする。その1

2015年12月13日 出張先でランニングしてみようと、思いまして、 大阪出張でランニング。 膝が痛いので、往復5kmぐらいで、行き先を考えると、 通天閣。 朝6時から、30分ぐらいで戻るつもりが、道に迷い、1時間かかりました。 目的は、知らない場所で、彷徨う、こと。 タイムは二の次三の次。 そこにいた、着ているものがなかなか古い、おひげが長い、おじさんに写真をとってもらいました。 構図なんて気にしない感じ。 ありがとうございました。 日曜日朝7時前の、道頓堀界隈は、若い兄ちゃん姉ちゃんが、ぼつぼつ集団でいました。 大きなねずみさんもいました。 ビルとビルの間にすすすすすー、っと走り去って行きました。

脳梗塞治療最前線 @ 大阪

岸和田徳洲会病院脳神経外科松本先生にお招きいただき、お話をさせていただきました。 私以外に3人の先生がそれぞれ講演され、2時間30分近く(!) の時間、100人以上(!!)の皆さんが参加されました。 満員御礼 というか、入れないぐらいでした。 脳梗塞急性期治療をチームワークで乗り切るためにはどうすればいいかをそれぞれの先生が、それぞれの立場からお話しされていました。 まずは、大阪南医療センター 脳血管内科の尾原先生。 なぜ、脳梗塞診療を急がないといけないのか、チーム医療がどれだけ重要か、 わかりやすく、見やすいスライドで、 話していただきました。 同じ脳神経内科医、同じ志をもった者同士、これからもよろしくお願いします。 なんて、言ってもらいました。 カッコいいっす。 次は、りんくう総合医療センター 脳神経外科 出原先生 脳梗塞急性期再開通療法について。 実際の治療風景のビデオがあって、 それを見ていると、疑問が浮かんできました・・・。 脳血管内治療、もしかして一人でやってる? ・・・、そういうこともあるそうです。 いろいろ器具を工夫して、一人で完遂することも可能だそうです。 人が少なくてもやらなければいけない現場で、 工夫と努力で、乗り越えていらっしゃいました。 3番めは、大阪大学大学院医学系研究科 脳神経外科学講座 西田先生 放射線科技師の方もいらっしゃっていたので、 脳梗塞急性期の画像撮影のポイントについて、 わかりやすくするのが難しい分野でしたが、非常にわかりやすく、まとめて、話をしていただきました。 脳梗塞急性期画像検査は、施設によって、MRI、CTどちらでも良いと思います。 ただ、海外と同じように造影CTをするのはなかなか難しいのではないか、とも思います。 クリーブランドクリニックでは少なくとも2011年当時は、造影CTは腎機能の確認なく、同意書無く、行っていたと思います。間違っていたらすいません。 日本人は体型が小さく、同じように造影剤をたくさん使っていると(造影剤の量は海外の人と違うのか、いまいちわかっていませんが)、危険かもしれません。 最後に、 私は長崎大学病院の取り組み、

第4回九州脳卒中カンファランス

九州の脳卒中診療を行う脳神経内科医が、 毎年、年末の神経地方会の前日に集まって、症例報告や特別講演を拝聴する機会があります。 昨日、博多駅にほど近い、とあるビルで行われました。 佐賀大学医学部 神経内科 吉川先生から、ダニ咬傷からDIC、さらに脳梗塞をおこした内頸動脈閉塞の症例 は劇的に症状悪化をきたし、治療が困難でありました。 私達も経験しうる症例であり、注意が必要と思いました。 熊本市民病院の橋本先生からは、とても興味深い、片頭痛、脳梗塞、卵円孔開存、reversible vasoconstriction syndrome (RCVS)の関係について、話題提供を頂きました。 片頭痛は神経領域のcommon diseaseで、診療させていただく機会は多いです。 特に、前兆のある片頭痛は脳梗塞と関連することが示唆されています。 その片頭痛は卵円孔開存と関連することも言われています。 また、最近では、RCVSと卵円孔開存との関係も示唆されているそうです。 わからないことが多い、この領域。 解明すべきこと、興味深いこと、まだまだたくさん埋まっていることを教えていただきました。 一方、九州医療センター 脳血管・神経内科 徳永先生からは、 ありふれた脳梗塞でも、 その機序はありふれていない でも、見逃していることが多くあるかもしれない 頸部回旋による内頸動脈の移動に舌骨が関与し、 さらに血栓形成に寄与する という症例について、報告を頂きました。 頸部回旋と嚥下運動により内頸動脈が舌骨にあたる。 それにより内皮の障害が起こり 血栓形成が起こる。 ものすごくインパクトのある症例でした。 それに気づいた経緯が、すばらしかったです。 いつも深く考えながら臨床をしているからこそ、という感じでした。 すでに論文になっています。 しかも、症例報告でCirculation !! Tokunaga et al. Circulation 2015 Repetitive Artery-to-Artery Embolism Caused by Dynamic Movement of the Internal Carotid Artery and Mechanical Stimulation