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Stroke Unit カンファランス

入院脳卒中患者に関する多職種による話し合いです.

脳卒中内科と脳神経外科医師,看護師,リハビリスタッフ,ソーシャルワーカー,薬剤師,回復期リハビリテーション病院スタッフが参加してくれています.

外科と内科がスタッフと一緒に一人の患者さんことを議論するのであります.

まあまあ珍しいことではないでしょうか.

ほかの領域でこういうのをやっているのはあるのかな?
癌患者さんのことではあるような気がします.

この1週間であったことや今の問題点,今後の方針を話し合います.

リハビリスタッフからの提案で,その患者さんにやってあげるべきことが明確になって,看護師しやしくなっていると思います.

ソーシャルワーカーと回復期リハビリテーション病のスタッフのおかげで,転院の相談もスムーズになっています.

ありがたいことです.

患者さんにとってもありがたいことであってほしいです.

しかし,まだまだ改善の余地ありです.

もっと患者さんのそれぞれの今後の生活を見つめた,急性期のカンファランスにしたいです.ぼんやりしてますが.

もちろん急性期に問題なく経過してもらうことが,その後の良い経過につながりますから,急性期をびしっと見つめることは大事です.

しかし,脳卒中って,後遺症もありますから.

患者さんに大切な脳卒中後の生活.

それを急性期から考える.

そのためには脳卒中後の生活をしている患者さんの現状を知らなくてはならない.

どうすればいいでしょうかねぇ.



これを書いている途中(22時30分)で,発症1時間半の麻痺患者さんが来ると携帯電話に連絡があり,あせりました.また,最近続いているtPA静注療法?と思いましたが,脳出血でした.

コメント

  1. お疲れ様です
    『特にありません』とは言わないように心がけてます。

    返信削除
    返信
    1. ありがとうございます.
      その心意気,よかですね.

      何かあるはずですもんね.
      簡単なことなら「ご飯をよく食べてます」とか「眠れていますとか」
      そこから,話題が拡がることがあるかもしれないし.

      かれこれ5年ぐらい続いているんですね.このSUカンファ.

      これからもよろしくです.

      削除
  2. 脳外科に復帰したから参加しようと思ってましたけど、外勤日でいけません。ひさびさこのカンファで先生に絡みたいです。

    返信削除
    返信
    1. このカンファランスは患者さんのことを話し合うもので,私に絡むためのものではありません.

      真面目か.

      また,いつか.
      コメントありがとうございます.

      削除

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