http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1113572 非弁膜症性の心房細動患者に対する新規抗凝固薬は,最近次々と生まれております. 今月で発売1周年を迎えたダビガトラン(商品名:プラザキサ)はすでに使っている先生も多いかと思います.次にはリバーロキサバン(商品名:イグザレルト)が,もうすぐ使えるようになります.そして,次はアピキサバンが待っています. 3つの違い? ・・・・作用機序はいろいろあれど,まぁ大差ないでしょう.と思ってます.直接対決してないからわかりませんし. さて,今日の話は,リバーロキサバン vs ワルファリン. 対決内容:深部静脈(特に足の静脈)血栓症や,それによる肺塞栓症(血栓が足の静脈→心臓→肺とながれ,肺の血管につまって,症状を起こす)の治療や再発予防. 肺塞栓症はやばい病気です.場合によっては死に至ります. とっても息苦しいので,個人的にはなりたくない病気のTOP 3に入っています(他の2つは,今考え中). 結果1:リバーロキサバンはワルファリンに劣らず. 結果2:重大な出血はリバーロキサバンで少ない.リバーロキサバン26/2412人,ワルファリン52/2405人(1.1% vs 2.2%, p=0.003).脳出血は3人vs12人. ということで,リバーロキサバンはヨーロッパで静脈血栓症の適応申請されました. ちなみにアメリカのガイドラインで,リバーロキサバンは静脈血栓症における治療の一つとして,すでに勧められています. http://chestjournal.chestpubs.org/content/141/2_suppl/e419S.long 私のある外来患者さんの話. 深部静脈血栓症でワルファリンを内服してもらって,6カ月後に下肢静脈エコー. 「血栓がなくなってますよ」 患者さんは喜んで帰宅しました.だって,抗血小板薬に変更になり,頻繁な採血が不要になったから(ワルファリンはだいたい1カ月に1回採血をして内服量を調整しなければなりません). さらに6カ月後の下肢静脈エコー. 「血栓が再発してますね.ワルファリン再開で・・・・」 リバーロキサバン.使えるようになるといいな.と今のところは思っています. 何事にも,最