昨日は,脳卒中地域医療連携プロジェクトの研究会がありました.
長崎県歯科医師会,理事でよしだ歯科院長の吉田敏先生
九州大学大学院医学研究院 病態機能内科学,いわゆる第二内科教授の北園孝成先生
のお二人からのご講演を拝聴しました.
長崎県歯科医師会,理事でよしだ歯科院長の吉田敏先生
九州大学大学院医学研究院 病態機能内科学,いわゆる第二内科教授の北園孝成先生
のお二人からのご講演を拝聴しました.
仕事の都合で吉田先生のお話を拝聴することはできませんでした.
参加されていた看護師やリハスタッフには特に興味深いお話だったことと思います.
北園先生の話は,私の脳髄に響きました.
「得られた臨床研究の結果を,基礎研究で解明し,また臨床に反映させる」,という基本的だけど,難しくて大変なことを,淡々とした口調で,淡々と,次々とこなしている,筋の通った強さを感じました.
PM (particulate matter)10レベルの黄砂が脳梗塞と関係している!?
答えは「yesかも」.ということでした.
実は,先日,当院のある医師から私に質問があって,
ある先生「黄砂と脳梗塞って関係があるんですか?」
私「ふふ,眉つばですな」
・・・すいません.
北園先生の話聞いて,
「むむ・・,眉つばは自分じゃん」
データが示しています.
でもPM2.5のデータじゃないので悪しからず.
PM2.5の方が小さい粒子ってことらしいです.
北園先生も取材の依頼などがあるそうで,「PM 2.5のデータは持ってない」と言ってもあまり理解していただけないようで,困っていらっしゃいました.
PM 10の黄砂がくると,アテローム血栓性脳脳梗塞(動脈硬化により血管が細くなって起こる脳梗塞)が有意に増える.
PM 10が肺に入ると,マクロファージが食べて,炎症のカスケードが始まるそうです.それが,動脈硬化病変の血管内皮に影響し,プラークの進展悪化が起こる.
と,基礎研究データを絡めてご説明いただきました.
臨床データの正当性を,基礎データで検証する.
それが臨床医には大切だ.
そんなことを再確認させていただいた夜でした.
黄砂との関係、驚きでした
返信削除呼吸器疾患のみならず、脳梗塞まで引き起こすなんて
恐ろしや~
確かに春先は脳梗塞多いイメージでしたが、
そういうことも関係してたのかと
小春日和~と、花粉飛んでなくてもうっかり外で深呼吸どころじゃなくなってきてるんですね
N95マスクとゴーグル装着してランニング・・・どうだろ
散歩はどうにかできますね。怪しすぎる外観ですが
室内運動と空気清浄器で健康維持
今後の研究結果にも興味津々です
コメントありがとうございます.
削除確かにこういうときは外を走るべきではないかもしれませんね.
散歩のときにかぶるものと言えば,通販で売っている超幅広のサンシェードがついている帽子.
あれが市民権を得ている(のか?)ならば,物々しいマスクとゴーグルで外を出歩く日が来るかもしれません.