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脳震盪をなめてはいけない

高校生の時,サッカーの練習試合で頭をけられて気を失ったけど(脳震盪),すぐに試合に戻りました.

あれは,あんまりよくなかった.

症状が悪くなる可能性があるし,second impact syndromeといって,脳震盪後,もう一度軽い頭部外傷で,命取りになる脳損傷を起こすことがあるから.

で,スポーツにおける脳震盪への対応について.

McCrory P, et al "Consensus statement on concussion in sport: the 4th International Conference on Concussion in Sport held in Zurich, November 2012" Br J Sports Med 2013; 47: 250-258.

強調しているのは,

「脳震盪なめんなよ」

ってこと.

脳震盪後の安静について,完全なるエビデンス(科学的根拠)はありませんが,

脳震盪後,完全復帰するまで1週間ぐらいかけましょう.

以下のステップがあります.それぞれ24時間以上かけましょう.

1 安静.

2 心拍数が上がるような軽い有酸素運動

3 少し強度を上げた運動

4 体のコンタクトのない練習

5 コンタクトのある練習

6 完全復帰


しかし,そのシーズンは参加中止の基準もあります.

1 脳震盪後症候群(軽症頭部外傷後,めまい,集中力欠如,頭痛,ふらつきなど)が遷延する.

2 1シーズンに3回以上脳震盪

3 1シーズンに2回以上,ひどい脳震盪

4 学力低下あり.または,運動能力低下あり.

5 頭部CTまたはMRIで異常あり


ヘルメットをしたって,脳震盪は減らないし,むしろ増えている可能性が懸念されています.

「ヘルメットしているから,多少ひどいコンタクトでも大丈夫っしょ」



スポーツマンシップに則っとって,練習,試合に臨みましょう.

と著者のMcCrory先生.

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