心房細動をもっている患者がステント留置を受けたら,その後の抗血栓薬はどうしますか?
1 triple: ワルファリン+アスピリン+クロピドグレル
2 mono mono: ワルファリン+アスピリン or ワルファリン+クロピドグレル
3 dual: アスピリン+クロピドグレル
一般的には
Bare-metal stent: 1カ月はtriple.12か月までmono mono.それ以降はワルファリンのみ.
薬剤溶出ステント:3~6カ月はtriple.12カ月まではmono mono.それ以降はワルファリンのみ.
でしょうか.(CHEST 2012; 2012; 7-47)
tripleって・・・.
こわい.
tripleはできるだけ短期間にしましょうってことになっていますが,
実際の出血リスクについては不明な点が多い.
本日は,Circulation 2012 Sep 4; 126(10); 1185-93
Bleeding after initiation of multiple antithrombotic drugs, including triple therapy, in atrial fibrillation patients following myocardial infarction and coronary intervention: a nation wide cohort study.
http://circ.ahajournals.org/content/126/10/1185.long
デンマークから.国をあげてのデータ収集.
2001年から2009年まで,心房細動をもっていて,心筋梗塞による,または待機的にステント留置をした患者11,480人を検討.
アスピリンのみ:3388人
クロピドグレルのみ:768人
ワルファリンのみ:848人
dual:アスピリン+クロピドグレル 3144人
mono mono:ワルファリン+アスピリン 1310人,ワルファリン+クロピドグレル527人=1837人
triple:ワルファリン+アスピリン+クロピドグレル 1495人
指標は,以下の通り.
primary end point:致命的な出血または致命的でないものの入院を要する出血
secondary end point:心血管死,脳卒中による死亡,致命的でない心筋梗塞
結果
triple therapyにおいて,ステント入れた後すぐに,出血のリスクは高くなる.
--こわいです.
時間が経つにつれてそのリスクは下がるが,出血リスクの安全期間っていうのは少なくとも1年以内では存在しない.
--なんで,リスクが下がるかは不明.たぶん出血しやすい人が早く出血して,経過観察から落ちていくからでしょうか.
出血リスク
tripleはmono monoの約1.5倍
tripleはdualの約2倍
この結果は最初の3か月からすでに見られます.
1 triple: ワルファリン+アスピリン+クロピドグレル
2 mono mono: ワルファリン+アスピリン or ワルファリン+クロピドグレル
3 dual: アスピリン+クロピドグレル
一般的には
Bare-metal stent: 1カ月はtriple.12か月までmono mono.それ以降はワルファリンのみ.
薬剤溶出ステント:3~6カ月はtriple.12カ月まではmono mono.それ以降はワルファリンのみ.
でしょうか.(CHEST 2012; 2012; 7-47)
tripleって・・・.
こわい.
tripleはできるだけ短期間にしましょうってことになっていますが,
実際の出血リスクについては不明な点が多い.
本日は,Circulation 2012 Sep 4; 126(10); 1185-93
Bleeding after initiation of multiple antithrombotic drugs, including triple therapy, in atrial fibrillation patients following myocardial infarction and coronary intervention: a nation wide cohort study.
http://circ.ahajournals.org/content/126/10/1185.long
デンマークから.国をあげてのデータ収集.
2001年から2009年まで,心房細動をもっていて,心筋梗塞による,または待機的にステント留置をした患者11,480人を検討.
アスピリンのみ:3388人
クロピドグレルのみ:768人
ワルファリンのみ:848人
dual:アスピリン+クロピドグレル 3144人
mono mono:ワルファリン+アスピリン 1310人,ワルファリン+クロピドグレル527人=1837人
triple:ワルファリン+アスピリン+クロピドグレル 1495人
指標は,以下の通り.
primary end point:致命的な出血または致命的でないものの入院を要する出血
secondary end point:心血管死,脳卒中による死亡,致命的でない心筋梗塞
結果
triple therapyにおいて,ステント入れた後すぐに,出血のリスクは高くなる.
--こわいです.
時間が経つにつれてそのリスクは下がるが,出血リスクの安全期間っていうのは少なくとも1年以内では存在しない.
--なんで,リスクが下がるかは不明.たぶん出血しやすい人が早く出血して,経過観察から落ちていくからでしょうか.
tripleはmono monoの約1.5倍
tripleはdualの約2倍
この結果は最初の3か月からすでに見られます.
塞栓性疾患は
tripleとmono monoであまり変わらない.
tripleとmono monoよりもdualで塞栓性合併症が多い傾向.
一方,出血は,
tripleよりmono monoで少ない傾向.
dualでさらに少ない傾向.
著者らは,
「tripleはquestionableである」
とのこと.
日本人はさらに出血多そうだなぁ.
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