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総合内科医.今,アメリカでは・・・.

減っているそうです.

1970年代に興った総合内科医.

レジデントでプライマリケアプログラムを選択した医師の90%が,専門として総合内科医を選んでいたのは過去のこと.

それが現在は,20-25%だそうです.

昔が多すぎたのかな?

総合内科医は,”高齢化社会で,慢性疾患が多く,さらに保険がたくさんの人をカバーするようになっている”現代のアメリカにおいて,重要な役割を担うことは強く期待されています.

したがって,この減少は大きな問題であると認識されているようです.

昨今の,日本の総合内科医ムーブメント(まであるかはわかりませんが),いつかこの問題に直面するのでしょうか.

West et al. JAMA. 2012;308(21):2241-2247. doi:10.1001/jama.2012.47535. General Medicine vs Subspecialty Career Plans Among Internal Medicine Residents

方法:

2009年~2011年の内科トレーニング年間調査をチェック.

67,207人のデータから,いろいろやって,結局 51,390人+ 645人のデータをみた.細かいことは抜き.

結果:

総合内科医を選んだのは3605人 (21.5%).

内訳
--プライマリケアレジデントから562人(39.6%)
--他のレジデンシーを終えた人3043人(19.9%).

一方,各内科領域の専門を最終キャリアとして選んだ人

内訳
--プライマリケアレジデントから745人(52.5%)
--他のレジデンシーを終えた人10,008人(65.3%)

総合内科医を選んだ人の特徴
--女性が多い
--アメリカの医学部を卒業した人が,他の国の人より多い


プライマリケアレジデントの4割は総合内科医,6割は各専門領域の内科医になる.

「むしろ逆!」

って,アメリカの偉い人はつっこんでる,はず.


医師になった人って,頭が良くて,プライドも高い人が多い(先入観かな?)から,知識欲って高い人が多いかもしれません.

なんでも知りたい,できたい.

でも,それは不可能なのは理解しているので,

「専門を選び,それを深く知る」

というところで,その知識欲に折り合いをつけているのかもしれません.

総合専門医の定義というか範囲というのはどこまでなんでしょうか?

そこがポイントだと思います.

それをあいまいにしておくと,頭がいい人は,

「すべてを完ぺきにこなすことは不可能」

という結論に至り,総合専門医を選びにくくなるのかもしれません.

どうでしょうか.

今まで深く考えたことがないので,場当たり的な意見ですいません.


私は,脳卒中をみることを通して,患者さんの病気を合併症を含めて診て,患者さんの家族背景を想像し,介護状態を検討することで,総合的な能力を養おうと考えています.

脳卒中という病気は,うってつけです.


さらに,在宅診療で患者さん宅にずけずけと入っていくことが,患者さんの状況をしることにつながっている.

と思っています

ただし,急性期の医師ですので,患者さん一人のことの50%もわかっていないことは自覚しなければなりません.

と思っています.

自分の今行っていることが,本当に正しいのか懐疑的であるべきだ

と思っています.

コメント

  1. 私も先生の意見に同感です。広く浅く入る場合と、狭く深く入ってから、必要な部分を少しずつ広くしていくことによって、歪な形かもしれませんが、少し広く、充分深く治療につながると思います。そもそも、日本の専門医とアメリカの専門医では、状況、環境が違います。日本の専門医は、少ない人的資源の中、総合診療もせざるを得ない状況で育っているため、個人差はありますが、先生のような専門医兼、ある程度総合内科医となるのではないでしょうか?

    返信削除
    返信
    1. たしかにアメリカは専門,専門,ですからね.急性期の病院の在院日数なんてたかが知れているから,例えば,脳卒中の患者の血糖管理なんてする必要がない.心不全管理なんて,いらない.
      外科医も,術後の管理は基本していないわけで.

      専門医から,総合的に見たくなった人の再勉強なんかをお上の方で企画されると,日本独自の優秀な総合内科医が生まれるような気がします.

      深く,少し広く.

      まぁ,こんな門外漢たちが議論したところであんまり意味ないんですけど,って冷めた意見を言いつつ,

      いや外野の意見も意外と面白いだろ?と擁護してみつつ.

      コメントありがとうございます.

      削除

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