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第210回日本神経学会九州地方会 at 熊本

学会に先立って、日本神経内科学会が作成した、

神経内科を目指す医師を増やすプロモーション映像が流されました。

治せるようになった病気

今、治せない病気

医療の発展とともに、これまで治せなかった病気が治せるようになりました。

その病気の最たるものが脳卒中、とくに虚血性脳血管障害

他にも、今後の再生治療により治る病気が出てくるかもしれません。

「覚悟はあるか」

と。

進歩する医療を使って、目の前の患者さんに対応することができるか。

印象的な映像で、

10年目ぐらいの私が、

「明日から、またがんばろう」

と思ってしまいました。

がんばろう。

近日中に学会から発売予定だそうです。

買わないといけない。

タダじゃない。

です。

脳神経内科脳卒中グループから3年目の医師が発表をさせていただきました。

腕頭動脈の可動性石灰化プラークが脳血管を閉塞させると、機械的血栓回収術単独では奏功しない可能性がある

かもしれないという、症例報告です。

しっかり勉強して、よくまとまった内容でした。

手前味噌ですが。

有名な先生の質問にも答えることができていました。

緊張の後ろ姿












その他にも興味深い発表がたくさんありました。

脳血管障害は午前中のセッション。3つありました。

地方会は症例報告といって、まれな病態の患者さんの発表、がほとんどです。

自分たちが経験しない症例を発表を介して、擬似経験できる

地方会は、多数例を集めたデータの発表が多い総会とは、また違ったおもしろみがあります。

日本人で英語が話せるバイリンガル。

その人が脳梗塞で失語になったら、英語から戻ってきた。

ていう症例。

リバーロキサバンの脳梗塞、脳出血、tPA静注療法についての発表が幾つかありました。

血管内治療の話。

椎骨脳底動脈に病変がある症例報告が多い気がしました。

脳幹部の症状が多彩なので、症例報告になりやすいことが理由かもしれません。

椎骨脳底動脈の病変はとても重要ですが、

とくに、血管内治療の研究の時に、椎骨脳底動脈病変は、病態が多彩故に、除外されがちです。

でも、大切だと思います。

椎骨脳底動脈の脳梗塞患者を前向きに検討していく研究が行われています。
Hoeven et al. Trial 2013 The Basilar Artery International Cooperation Study (BASICS): study protocol for a randomised controlled trial.

結果が待たれます。





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