少し前になりましたが、
2015年5月30日に脳卒中市民公開講座を長崎市にありますメルカつきまちで開催させていただきました。
2015年5月30日に脳卒中市民公開講座を長崎市にありますメルカつきまちで開催させていただきました。
今年で第11回を迎えました。
あいにくの雨の中、多くの市民の皆様にお集まりいただきました。
ありがとうございました。
今年も、例年通り4人の演者が、それぞれの立場から、脳卒中に関するお話をさせていただきました。
司会は、脳神経内科教授。
最初は、当院の脳卒中ケアユニット看護師から、脳卒中と生活習慣病について。
減塩のコツとして、
1 麺類のスープは残す
2 漬物は少量
3 カリウムが豊富な食品を多く食べる。
4 加工食品は避ける
5 食卓に調味料を置かない
6 醤油はかけるよりも、つける
7 「蒸し料理」は理想的
初めての経験で、とても緊張していたそうですが、なかなかよかったです。
2番めは救命救急士から。
脳卒中の症状にきづきましょう。
ことば、かお、うで
適切な病院へ搬送できるかどうかも鍵。
内科的、外科的に、一人の患者さんを共同で見ることが出来る環境が、脳卒中患者さんには適している。
3番目は私から。
脳卒中=認知症予防
-脳卒中・認知症を予防する賢者の献立-
最近、脳卒中など、動脈硬化疾患を予防する行為が認知症予防につながることがわかってきました。
イギリスでは、この10年で認知症患者が80歳以上の年齢で10〜30%減ったことが判明しました。
なぜ認知症が減ったのか。
その答えとして、イギリスにおける国をあげての動脈硬化疾患予防キャンペーンの好影響が考えられています。
イギリスの標語
「心臓にいいことは、脳にもいい」
動脈硬化の予防が、認知症患者現症につながった。
といわれています。
生活習慣病である高血圧をしっかり管理すれば、それがポイントとなりその開業医の報酬につながります。
また禁煙キャンペーンもしっかりしたものでした。
お店の陳列棚からタバコを隠し、自動販売機も撤去されました。値段は1000円以上します。
そして、減塩。大手スーパーや食品加工会社に国が働きかけて、食塩摂取1日6g以内を目標にするためにソーセージなどの加工品85種類の塩分含有量を軒並み下げてしまいました。
徐々に下げたため、国民も気づかずに減塩が遂行されてる・・・。
これはNHKでやってました。
4番目当院の脳神経外科医から。
脳卒中はハイブリッド治療で治す。
まずは、くも膜下出血はハイブリッド治療で治す!!
くも膜下出血1/3の法則
1/3は元の生活に戻る。1/3は後遺症で元の生活に戻れない。1/3は死亡する。
当院の実際では、半分は元の生活に戻れている。
カテーテル治療とクリッピング術のハイブリッド治療
カテーテルによるコイル塞栓術は、体への負担が少ないものの、再発(再度大きくなる)する可能性がわずかながらある。
クリッピング術は、再発は殆どないが、体への負担が高い。
脳梗塞はハイブリッド治療で治す!!
tPA静注療法と脳血管内カテーテル治療のハイブリッド治療
ハイブリッドで32%は良好な経過。tPA静注療法だけは19%が良好な経過。
1分間に190万の神経細胞が死滅する。
脳神経内科と脳神経外科でハイブリッド治療。
雨がひどかったのに、150人ぐらいの方に来ていただきました。
本当にありがとうございました。
毎年毎年、少しずつ、市民の皆様に脳卒中の話題を提供していきたいと思います。
この他にも、「図書館で脳卒中を学ぼう」というイベントも行う予定です。
血圧測定やエコー、血圧脈波測定など、そういったものも提供できればいいかもしれない。
と思っています。
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