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ストップNO卒中プロジェクト エリア会議in長崎

脳神経内科から私が、抗血栓薬と脳出血の話をさせていただきました。


まだまだ、なかなか、聴衆を引き込むような話をできません。

反省して、次回に活かします。

次に脳神経外科の先生から。

脳血管の治療を、大学でメインでやっていらっしゃる先生です。

脳動脈瘤直達手術の歴史は近代脳神経外科の歴史。

脳動脈瘤クリップの歴史、手術顕微鏡の歴史。

面白かったです。

2006年Lancetに掲載されたISAT studyの結果で、破裂脳動脈瘤によるクモ膜下出血の治療は基本的にコイル塞栓術を優先して考えるようになった。

当院のデータで、症候性血管攣縮や水頭症に対するシャント術が減っているのは、

コイル塞栓術優先の治療が影響していることが考えられるかもしれない、

とのことでした。

患者さんにとっていいことですね。


ありがとうございました。勉強になりました。


今回のメインは、九州大学第二内科の吾郷先生。


先生の話をお聞きになりたいということで、多数の先生方にご参集頂きました。

一般臨床の話とミクロな話をFukuoka Stroke Resistoryの10000例近くの症例データをもとに話していただきました。

説得力があり、合点がいく話ばかり。

私が臨床現場でなんとなくしていて、深く考えていなかったことに思い至り、恥ずかしい気持ちになりました。

アスピリンはシクロオキシゲナーゼを阻害するので、血管内皮機能維持に働くPGI2を抑制してしまう。

それが出血につながるかも。

だったと思います。

もう一度勉強し直します。


吾郷先生、脳神経外科のお二方。

ありがとうございました。

脳神経内科スタッフも多数参加していただきました。
ありがとうございました。

地域の開業医、総合病院の先生方に多数ご参加いただきました。
ありがとうございました。

今、脳卒中センターを研修してくれている、研修医が、実家が吾郷先生とご近所さんということで、びっくりしました。

研究会等での出会いが、今後のつながりに発展していくこともあります。

でも、長崎でがんばってくださいね。

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