研修医お疲れ様会。
脳卒中センターを1カ月研修してくれて、ありがとうございました。
脳卒中センターを1カ月研修してくれて、ありがとうございました。
1カ月でではなかなか教えるのが難しいと、言い訳をしながら、それなりに考えて指導させて頂いています。
研修医と一緒に診療しながら気になること。
●1年たっても、事務的なことをしてきていない人がちらほら。例えば、紹介していただいた病院への返事の手紙など。
●点滴が上手にできないことはいいとして(患者さんには申し訳ありませんが、当たり前ながら数をこなさないと上手になりません)、注射の準備などができない。薬の静注をしたことがない。
理由は、指導する側にも指導される側にもあります。そして、環境の問題も。
指導する側の問題:1カ月しかまわらず、その研修医の能力がわかりづらい。将来入局(要は、「同じ会社」で働くということ)しない研修医に指導することに、徒労感を感じる。
基本的には、我々指導する側の医師は、ちゃんと教えます。もう、そんなことは当たり前です。
ただ、聖人君子ではないので、いろんなことを考えながら指導します。
「この研修医は来年から、うちに入局するからびしっと鍛えよう!」
とか。
正直に言うと、実際、現場で教えているときは、細かいことは忘れています。
「うらーっ」とか「ガミガミ」とか言いながら、研修医にやさしく話しかけています。
そんな感じで、指導する側の気持ちも移ろいやすいのです。
研修医の問題:
よく考えると、これはあまりないかも。
人の性質は世代で変わります。
私の子供は4歳でiPadを上手に使います。
それが大人世代になったら、それは今の価値観と違うものがスタンダードになっているはずです。
じぇねれーしょんぎゃっぷ
ってやつ。
ただ、言えることは、ときどき、環境の問題にする若い人がいる。ということ。
これも昔からか。
自分ができないのは、このシステムがよくないから。
でも、言いたくなるよね〜。
環境の問題:
昔:点滴は、薬の注射も含めて、すべて医者がする
今:一般的なものはすべて看護師がする
ときどき、研修医に話しているのは、
「私とあなた(研修医)がいて、ここで(病院内)人が倒れたら、どうしますか?」
気管内挿管をしたり、点滴をしたり、すぐ命に直結する手技は、私がするでしょう。
いきなり研修医がするわけがない。できないし。
そうすると研修医がするのは、点滴の準備とか、気管内挿管の介助など、サポート役になります。
どちらが欠ても助けられない。
また、そんな究極な場面でなくとも、どんなことでも、いろいろなことをできる方が、仕事の分担をでき、診療のスピードアップにつながります。
病院としては、この病院にきたらこんなことができるようになります、とか、こんな先進的な診療スタイルを学べますとか、カッコイイことを売り文句にします。どこでも。
しかし、そういうことは、簡単な、自分のできることから、コツコツやることの積み重ねの先にあります。
どんなすぐれた手術技術を持つスーパードクターも、一本の糸結びから始めたわけで。
それが患者さんのためになるのかなぁとか思ってます。
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