ある日のこと。
脈拍150/分の頻脈になっていた患者さん。
主治医は研修医。
頓服でワソランを内服しましょう。脳梗塞急性期だからストレスもかかっているし、それで様子を見て、脈拍調節は検討しましょう。
処方して、看護師さんにお願いして、早めに内服してもらっておいてください。
と、朝のラウンドで決定。研修医よろしく。
1時間ぐらいして。この患者さんがいる病棟とは違う病棟にて(大きな病院なので結構離れています)。
私「脈拍どうなった?」
研修医「あっ、見てないです。」
私「うーん。自分がした治療を見届けたほうがいいよ。どうなったか気にならない?」
研修医「すいません。見てきます。」
・・・3分後。
研修医「見てきました。内服が8時30分で、10時の脈拍はまだ150でした。」
私「??早いですね。もしかして電子カルテで確認しただけでは?」
研修医「はい・・・、?」
私「ベッドサイドに行って、患者さんを診て、評価しなさい。そんな確認の仕方はよくないです」
電子カルテって便利です。色んな所で患者さんの状況がわかるようになりました。
アメリカでは、病院外でもカルテを閲覧することができます。
便利なものには、必ず、いいこととわるいことがあります。
電子カルテを見たって、患者さんを診たことにはならない。
もう、ぜんぜん違う。
ベッドサイドで患者さんに触れて初めて、「診た」ことになります。
現れる数字を、医師の診察を介して、医療の数字にしなければなりません。
診察技量もその積み重ねで上達していきます。
積み重ねです。
最初から、スーパードクターにはなれません。
どんな神の手ドクターも、最初は糸結びから始めたはずです。
「ベッドサイドに、おいきなさい」
脈拍150/分の頻脈になっていた患者さん。
主治医は研修医。
頓服でワソランを内服しましょう。脳梗塞急性期だからストレスもかかっているし、それで様子を見て、脈拍調節は検討しましょう。
処方して、看護師さんにお願いして、早めに内服してもらっておいてください。
と、朝のラウンドで決定。研修医よろしく。
1時間ぐらいして。この患者さんがいる病棟とは違う病棟にて(大きな病院なので結構離れています)。
私「脈拍どうなった?」
研修医「あっ、見てないです。」
私「うーん。自分がした治療を見届けたほうがいいよ。どうなったか気にならない?」
研修医「すいません。見てきます。」
・・・3分後。
研修医「見てきました。内服が8時30分で、10時の脈拍はまだ150でした。」
私「??早いですね。もしかして電子カルテで確認しただけでは?」
研修医「はい・・・、?」
私「ベッドサイドに行って、患者さんを診て、評価しなさい。そんな確認の仕方はよくないです」
電子カルテって便利です。色んな所で患者さんの状況がわかるようになりました。
アメリカでは、病院外でもカルテを閲覧することができます。
便利なものには、必ず、いいこととわるいことがあります。
電子カルテを見たって、患者さんを診たことにはならない。
もう、ぜんぜん違う。
ベッドサイドで患者さんに触れて初めて、「診た」ことになります。
現れる数字を、医師の診察を介して、医療の数字にしなければなりません。
診察技量もその積み重ねで上達していきます。
積み重ねです。
最初から、スーパードクターにはなれません。
どんな神の手ドクターも、最初は糸結びから始めたはずです。
「ベッドサイドに、おいきなさい」
この写真は関係ありません。
コメント
コメントを投稿