本日は時々開催の脳卒中カンファレンスの日。
脳卒中内科医、脳神経外科医、看護師、リハビリテーションスタッフが集まって、脳卒中診療に関して、教えつつ、教えられつの会。
今日も楽しかったです。
まずは、脳神経外科の若い先生から、脳外科術後の髄液鼻漏について、教育講演をいただきました。
内科医にとっては、わからないところなので、非常に勉強になりました。
術後早期の髄液鼻漏は様子観察。数日後の髄液鼻漏は要注意。
頭蓋底の孔を筋肉片も使って埋めるなんて知らなかった。
若い先生なのにわかりやすい発表でした。
次はリハビリテーションスタッフから。
脳卒中急性期患者さんは、飲み込みが悪いことがよくあります。
飲み込みも片方が麻痺しちゃう。
しかし、だからといって食べさせないのは、非人間的。
食べられる人と食べられない人を確実に分ける必要がある。
(食べられないのは最初だけで、基本的には後日食べられるようになることが多いです)
最初から食べられるかどうか判断する方法は、基本的には水飲みテスト。
水を飲ませてみて、その時の状態をいくつかの項目でチェックします。
一番信頼度が高いのは、評価者の「経験」です。
ちゃんと、たくさん、患者さんを診させていただいていると、だいたい食べられそうか、そうでないかわかります。
うちの看護師たちは、だいぶ経験を積んだので、よくわかっています。
とはいえ、そんなに経験者でなくても、問題なく、食べられるかそうでないかを判断する評価法が必要、という話をしてもらいました。
そりゃそうだ。
今度、話し合いましょう。
救命ナースからは、来院からtPA静注療法(脳梗塞の治療薬)開始までを、これまで以上にスピードアップ。そのために看護師ができること。
を話してもらいました。
どちらも、とてもおもしろいです。脳卒中病棟看護師の研究は特に看護師特有の目線が重要な研究なので、我々医師にとって、勉強になりました。
Let's go 脳卒中学会総会。
この結果から興味深い発見があったので、続きの研究をしようかなぁと画策しています。
救命ナースの研究は、早速効果が出ています。
これ、International stroke conference 2015に出せるんじゃない?
titleは
Nurse of emergency department Guides stroKe team to early thrombolytic treatment within 48 minutes from hospital arrival
NGK 48 study
ちょっと恥ずかしいけど、インパクトはある。あと2,3年ぐらいは使えるタイトルだと考えています。
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