脳梗塞で入院された方で,頸部から脳血管に狭窄病変(動脈硬化で狭くなった)が見られた場合は,循環器内科にお願いして,冠動脈CTか心筋シンチを施行していただいています. これがまた,所見がある率が高いのです. 「心臓は人間のエンジンだから,しっかり診てもらいましょう」 かくして,脳梗塞で入院した患者さんのうちの一部が心臓の評価,冠動脈カテーテル検査に進んでいくのであります. そこから先は,循環器内科の先生方に治療方針を丸投げしているわけですが,丸投げしても,その後の治療について知っておくと,いい医者になれるだろうということで,ちょこっと勉強. American Heart Associationの雑誌Circulation: Cardiovascular Interventionから, "Percutaneous coronary intervention versus optimal medical therapy in stable coronary artery disease. A systematic review and meta-analysis of randomized clinical trials" Pursnani S, et al “Percutaneous coronary intervention versus optimal medical therapy in stable coronary artery disease. A systematic review and meta-analysis of randomized clinical trials” Circ Cardiovasc Interv 2012; 5: 476-490. 安定した冠動脈疾患患者に対して,インターベンション(ステント留置とかバルーン拡張)すべきなのか,それとも内服治療だけでいいのか. 定義:「安定した冠動脈疾患患者」=「すくなくとも1週間以内に急性冠症候群をおこしていない患者」 過去の12トライアルをレビューしています. 日本の研究"JSAP (Japanese Stable Angina Pectoris)も含まれています. 結論: 狭心症状消失はインターベンション群の勝