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食事で認知症予防。脳卒中予防にもつながる?

以前、地中海料理は心筋梗塞、脳卒中、心血管死を減らす

地中海で暮らすか.

という話題がありました。

エクストラバージンオイルとナッツ。

地中海料理は血管にいい。

かもしれません。

具体的にどういう食事かというと、

取るべきもの
nonrefined grains: 全粒穀物? (料理しないので詳しくはわかりません)
野菜
ポテト類
フルーツ

豆果(料理しないので詳しくはわかりません・・・豆果 ウィキペディア
オリーブオイル

避けるべきもの
赤身肉
バターとか
鶏肉
酒は控えめ



じゃぁ認知症にはどんな食事がいいか?

というのが今回の話題です。

地中海料理、血圧を下げるDASH(Dietary Approaches to Stop Hypertension)食、

そして、この2つをアレンジして、より達成しやすくしたMIND(Mediterranean-DASH Intervention for Neurodegenerative Delay)食

この3つで検討した研究があります。

MIND食はアルツハイマー病になるリスクを下げる
MIND diet associated with reduced incidence of Alzheimer's disease

MIND食
取るべきもの
全粒穀物
葉っぱものの野菜
ほかの野菜
ベリー類(いちごとかブルーベリーとか)

鶏肉

ナッツ類
オリーブオイル

避けるべきもの
ファーストフード
バター、マーガリン
チーズ
甘いもの
赤身肉
酒は1日1杯で。

ポイントは葉っぱものの野菜とベリー類。

これらが認知症予防にいいことは過去に報告があります。とのこと。

もう一つポイントは

そこまで厳しくない

例えば、赤身肉は1周間に4回未満ならOK。

など。

923人の患者さんが登録され、平均4.8年間経過観察されています。
シカゴで。

このMIND食をちゃんと守って食事しているかの程度をスコア化して、
低MIND食グループ、中ぐらいMIND食グループ、good MIND食グループの3群に分け、
低MINS食グループとの比較で、アルツハイマー予防効果を検討しました。

144人が認知症になりました(認知症を診断する神経内科専門医はMIND食スコアを含めた、他のデータを知りません)

MIND食は、中ぐらいMIND食グループでも、もちろんgood MIND食グループでも、アルツハイマー予防効果がありました。

その効果は、線形の効果があり、ちゃんとやればやるほど効果がありました。



地中海料理もDASH食も認知症予防にいいのですが、”ほどほど”ではダメで、

「取るべきもの」のちゃんと取らないとアルツハイマー病予防には効果が無いという結果でした。

例えば、地中海料理で取るべき量は、

例えば、フルーツは1日3回以上、

とか

野菜は1日4回以上

とか。

しかし、それ以下でも血管病には効果があるので、諦めてはいけません。

決して。

ここは、大事です。

要は地中海料理という食事は、血管にいいということ。

MIND食は、葉っぱものの野菜とベリーに注目した食事療法で、その傾向の食事をすればアルツハイマー病予防につながる可能性があるということ。

です。


見方を少し変えると、血管を守ることはアルツハイマー病予防につながる

とも見て取れます。

最近、アルツハイマー病は動脈硬化との関連を指摘されています。

脳卒中診療医は、認知症診療にも影響をおよぼすことを知っておかなければなりません。

また、言っておきますが、サプリメントではありませんので

ちゃんとした、食事でとっていますので。

これをもって、サプリメント会社が、

「サプリで簡単、アルツハイマー病予防」

とか、言い出しそうで、なんだかやだなぁーと思っています。


コメント

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