全失語(言葉が離せない、理解できない)、右完全麻痺、の患者さんが来院されました。
発症時間が不明で、tPA静注療法の適応はありません。
脳血管内治療医が少ない中、脳神経外科のF先生と脳内科の私で治療を施行しました。
Solitaire (ソリティア) を使って、血栓は回収できて、閉塞部の完全再開通が得られたのですが、
血栓を回収する途中で、一部が血栓回収器具からはがれて、ほかの血管を閉塞させてしまいました。
その部分の再開通も狙いましたが、血管の曲りが急で、カテーテルが入らず、断念しました。
いつも、うまくいくばかりではないわけです。
あとは、患者さんの経過をみていくしかありませんが、
側副血行路の雰囲気から、そう悪いことは起きないと信じています。
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