アッピーの話。
前回はワルファリン内服6-12カ月以降にアピキサバン内服。
vs プラセボ(偽薬)
静脈血栓症にアピキサバン
”次に期待される検討は,
さらに延長して使用していいかどうかということ,
ワルファリンとガチンコ勝負.”
なんて書いていました。
そして、先月、ついにワルファリンとのガチンコ勝負がNEJMに載っていました。
Agnelli et al Oral Apixaban for the Treatment of Acute Venous Thromboembolism.NEJM 2013 Jul 1
目的:アピキサバン vs ワルファリン。
主要評価項目:症候性静脈血栓症再発と静脈血栓関連死
安全評価項目:重大出血、重大出血と臨床的に重要な非重大出血
これは非劣性試験なので、ワルファリンと同じであることが証明されればそれでOK。
方法:二重盲検(double-blind)
ということは・・・、
アピサバン群:本物アピキサバン+偽エノキサパリン+偽ワルファリン
ワルファリン(conventional therapy)群:本物エノキサパリン+本物ワルファリン+偽アピキサバン
PT-INRは2-3に調節。
ということは・・・、
アピキサバン群では、偽のPT-INR値が提供されて、それに併せてワルファリンを調節した気になっているということ。
いやはや、壮大な臨床研究です。
実際、やるのって大変でしょう。
対象:
膝窩静脈より近位の静脈血栓 and/or 肺塞栓のある患者
結果:
主要評価項目
アピキサバン群:56/2609人(2.3%)
ワルファリン群:71/2635 (2.7%)
相対危険度:0.84 (95%CI 0.60-1.18), p<0.001
安全評価項目:重大出血
アピキサバン群:15/2676人(0.6%)
ワルファリン群:49/2689 (1.8%)
相対危険度:0.31 (95%CI 0.17-0.55), p<0.001
アピキサバンはワルファリンに比べて、出血が全体的に少ない。
頭蓋内:3(0.1%) vs 6 (0.2%)
後腹膜:1(<0.1%) vs 3 (0.1%)
胸腔内、眼内、関節内:アピキサバン0 vs 1(<0.1%), 2(0.1%), 2(0.1%)
消化管:7(0.3%) vs 18 (0.7%)
筋肉内:0 vs 5 (0.2%)
皮下血腫:1 (<0.1%) vs 6 (0.2%)
アッピー。使いやすい。間違いなく。
前回はワルファリン内服6-12カ月以降にアピキサバン内服。
vs プラセボ(偽薬)
静脈血栓症にアピキサバン
”次に期待される検討は,
さらに延長して使用していいかどうかということ,
ワルファリンとガチンコ勝負.”
なんて書いていました。
そして、先月、ついにワルファリンとのガチンコ勝負がNEJMに載っていました。
Agnelli et al Oral Apixaban for the Treatment of Acute Venous Thromboembolism.NEJM 2013 Jul 1
目的:アピキサバン vs ワルファリン。
主要評価項目:症候性静脈血栓症再発と静脈血栓関連死
安全評価項目:重大出血、重大出血と臨床的に重要な非重大出血
これは非劣性試験なので、ワルファリンと同じであることが証明されればそれでOK。
方法:二重盲検(double-blind)
ということは・・・、
アピサバン群:本物アピキサバン+偽エノキサパリン+偽ワルファリン
ワルファリン(conventional therapy)群:本物エノキサパリン+本物ワルファリン+偽アピキサバン
PT-INRは2-3に調節。
ということは・・・、
アピキサバン群では、偽のPT-INR値が提供されて、それに併せてワルファリンを調節した気になっているということ。
いやはや、壮大な臨床研究です。
実際、やるのって大変でしょう。
対象:
膝窩静脈より近位の静脈血栓 and/or 肺塞栓のある患者
結果:
主要評価項目
アピキサバン群:56/2609人(2.3%)
ワルファリン群:71/2635 (2.7%)
相対危険度:0.84 (95%CI 0.60-1.18), p<0.001
安全評価項目:重大出血
アピキサバン群:15/2676人(0.6%)
ワルファリン群:49/2689 (1.8%)
相対危険度:0.31 (95%CI 0.17-0.55), p<0.001
アピキサバンはワルファリンに比べて、出血が全体的に少ない。
頭蓋内:3(0.1%) vs 6 (0.2%)
後腹膜:1(<0.1%) vs 3 (0.1%)
胸腔内、眼内、関節内:アピキサバン0 vs 1(<0.1%), 2(0.1%), 2(0.1%)
消化管:7(0.3%) vs 18 (0.7%)
筋肉内:0 vs 5 (0.2%)
皮下血腫:1 (<0.1%) vs 6 (0.2%)
アッピー。使いやすい。間違いなく。
コメント
コメントを投稿