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明けましておめでとうございます。2017

今年の年末年始、脳卒中は大忙しというわけではなさそうです。ぼつぼつ救急患者さんが来院されます。

2016年4月から当院の脳卒中センターは外科と内科、共同で運営していくことになりました。

その流れで、日曜日は脳神経外科の先生がすべて当直業務をしてくれていただのですが、

4月から、脳神経内科の神経難病グループのスタッフが、日直、当直をして、脳卒中ホットラインを持ってくれるようになりました。

非常にありがたいことです。

バックアップは脳卒中センター内科のスタッフがしてくれています。

これまたありがたいことです。

脳神経内科全体で、脳卒中患者さん、神経難病患者さんを診ることが出来る雰囲気がさらにできてきました。

このような診療実態の変化と、事務的な変化があって、

なんだか、面倒なことが増えたり、そうでもなかったり、

という感じです。

これからも

チーム医療でがんばろー

という前向きな気持ち再認識できたので、それはよいことです。



一年の計は元旦にあり

ということで、今年の目標を立てます。

その前に、昨年の目標を見てみます。

明けましておめでとうございます。2016


1 論文3編
2 若手育成。論文主著1編。いろいろ考えて、最大限力を入れる部分。
3 チーム医療。近隣の病院、開業医の先生と連携。脳卒中データ管理の礎を築く

1 論文3編

残念ながら、あと1歩及ばず。

主著2編でした。

共著3編。

ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。

以前も書きましたが、

Journal of the Neurological Scienceに論文が掲載されました。

臨床研究で論文を書くということは、

まさしく、そこにいらっしゃる患者さんたちをちゃんと診ることが、最も重要です。

つまり、論文を世に出す、ということは、

医師だけではなく、看護師やリハビリスタッフ、放射線技師、薬剤師、地域連携スタッフなどによるチーム医療を世に示す、

という側面もあります。

西の果てで頑張ってるよー。

という感じ。

みなさん、ありがとうございます。

薬剤師の先生が、脳出血の論文を書いてくれました。

前向きで、すばらしいです。

総説も、分担させていただきました。雑誌全体、分かりやすい内容で充実しているので、気になる方はどうぞ。

研修医の分がまだ私の机の上に余っているようだったので、研修医でほしい方は連絡ください。

差し上げます。

長崎の研修医ね。

ただより高いものは、、、。嘘です。

ブログ見てないと思うけど。


Subacute lesion volume as a potential prognostic biomarker for acute ischemic stroke after intravenous thrombolysis.
Tateishi Y, Hamabe J, Kanamoto T, Nakaoka K, Morofuji Y, Horie N, Izumo T, Morikawa M, Tsujino A.
J Neurol Sci. 2016 Oct 15;369:77-81. doi: 10.1016/j.jns.2016.08.006.

Acute stroke with major intracranial vessel occlusion: Characteristics of cardioembolism and atherosclerosis-related in situ stenosis/occlusion.
Horie N, Tateishi Y, Morikawa M, Morofuji Y, Hayashi K, Izumo T, Tsujino A, Nagata I, Matsuo T.
J Clin Neurosci. 2016 Oct;32:24-9. doi: 10.1016/j.jocn.2015.12.043.

Safety and efficacy of non-vitamin K oral anticoagulant treatment compared with warfarin in patients with non-valvular atrial fibrillation who develop acute ischemic stroke or transient ischemic attack: a multicenter prospective cohort study (daVinci study).
Saji N, Kimura K, Tateishi Y, Fujimoto S, Kaneko N, Urabe T, Tsujino A, Iguchi Y; daVinci Study Group..
J Thromb Thrombolysis. 2016 Nov;42(4):453-62. doi: 10.1007/s11239-016-1376-x.


Association between adult short stature and cerebral microbleeds.
Yamanashi H, Shimizu Y, Nagaoki K, Murase K, Koyamatsu J, Nobuyoshi M, Nagayoshi M, Kadota K, Tamai M, Tateishi Y, Tsujino A, Maeda T.
Int J Stroke. 2016 Feb;11(2):NP27-9. doi: 10.1177/1747493015620810. No abstract available.

Duplex Ultrasonography-Detected Positional Vertebral Artery Occlusion in Upper Cervical Rheumatoid Arthritis.
Tateishi Y, Tagami A, Baba H, Osaki M, Kawakami A, Akira T.
Spine (Phila Pa 1976). 2016 Jan;41(1):26-31. doi: 10.1097/BRS.0000000000001136


    抗血栓薬内服が急性期脳出血患者の退院時の死亡率に及ぼす影響(原著論文)


    【脳卒中はこう診る-新ガイドラインで何が変わったか】 

    脳卒中の診断 救急外来における脳卒中チームの診断治療体制(解説/特集)


    2 若手育成

    論文主著1編を期待しましたが、未達成。

    そもそも、脳卒中をみる内科医は、当院に私を入れて3人しかいないので、患者さんを診療させていただく、ということは一生懸命がんばってもらっていますし、

    学会発表や、研修医の指導もしてもらっているので、、、

    次は、もう1ステップ上にあがれるように、論文作成を頑張ってもらおうと思います。

    しかし、

    「若手育成」

    という目標の、最も大切な側面は、

    「私」が、他のスタッフに、「充実した気持ちで仕事に取り組める」、

    そんな「環境」を提供する努力をすること、

    だと思います。

    「わたし育成」


    はっきり言って、ほかの人の気持ちは、必ず変化させられるものではありませし、

    変化させようとする行為は、おこがましくもあります。

    最終的に、気持ちがいい方向に変わったり、前向きになったりすること、それは、その人の領分です。

    私の仕事は、気持ちよく仕事ができる「環境」を提供すること、だと思います。

    数か月前、医局長を拝命したことも、

    私自身が、もっと「環境」づくりという仕事に取り組まなければならないタイミングにいる、ということを意味しているのでしょう。

    総合内科専門医取得もその一つです。

    やらなければいけないことはわかっている。

    そのためにどうするか。

    2017年はもっと視野を広げて、かつ、足元を見つめて、

    「育成」というか、「勝手に育つ」、「環境」を提供するために、「わたし育成」のためにいろいろ活動しようと思います。


    3 チーム医療

    そろそろ脳卒中のデータ管理を長崎全体でおこないたいです。

    長崎の離島の脳卒中も把握しなければならない。

    まだまだです。


    ということで、2017年の目標は


    1 論文3編
    --
    継続目標です。2月以降に取り組もう

    2 今年こそ、脳卒中センター内科から、論文1編
    脳神経内科医局長として、「働きやすい場」をつくる
    --
    あいまいな目標も混在していますが、一番重要なところです。

    3 長崎の脳卒中データ管理
    --
    これも大切。まあまあな労力が必要です。皆さんと協力して、未来のために準備すべきところ。


    まずは、2017年2月のInternational stroke conferenceです。

    ブログしてる場合じゃないです。

    と独り言してる、38歳の冬。あれっ、37だっけ?

    とループして、馬鹿みたい。





    脳卒中患者さんをメインに受け入れてくれる9東病棟。

    元日から看護師多いです。去年より入院患者さんが少し少ないですが、それでもほぼ満床状態で年明けを迎えました。

    急患を受ける病棟は、仕方ないね。

    と大人な看護師に感謝です。

    今年もお世話になります。いつもありがとうございます。



    脳卒中患者をサブで受け入れてくれる11東病棟。

    混合病棟のような感じですが、脳卒中患者さんを受け入れることにいつも前向きでいてくれます。

    気持ち的に助かってます。

    いつもありがとうございます。今年もよろしくです。


    脳卒中患者さんが多くなりすぎたときに、受け入れてくれる9西病棟。

    メインは眼科と神経難病の受け入れ病棟です。

    今年もお願いすることがありますので、よろしくお願いします。


    夜間日祝日の脳卒中患者をまずは受け入れてくれる救命救急センターの病棟。

    四の五の言わず、受け入れてくれるその度量の広さに感謝しています。

    ありがとうございます。


    そして、脳卒中患者さんの初療を行う、救急外来。

    みんなで考えながら、救急患者さんをマネージメントしていて、その中に脳卒中患者さんをしっかり診るという心意気があって、

    感謝感謝。

    当院の脳卒中初期対応は、全国トップクラスのスピードでしょう。

    今年もよろしくお願いします。

    コメント

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