TIAまたは軽症脳梗塞患者の脳卒中、虚血性心疾患まはた心血管死の発症率は下がってきている。 Amarenco P et al. 2016 NEJM 早期に、認識し、介入する。 「脳血管障害をみる専門医が」がポイント 対象 TIAまたは軽症脳梗塞患者 4789人 21カ国(アメリカは入っていない。もちろん日本も) 2009から2011年 発症7日以内に、専門医受診 結果 平均年齢66歳 70%の患者が高血圧や高脂血症を有する 87%の患者は24時間以内に専門医受診 平均在院日数4日 抗血小板薬:病前27% → 退院時90%、3カ月後(81%)、1年後(79%) 抗凝固薬:病前5.1% → 退院時18%、3カ月後(17%)、1年後(17%) スタチン:病前25% → 退院時67%、3カ月後(68%)、1年後(65%) TIAまたは軽症脳梗塞患者のprimary outcome(1年後)到達率 --Primary outcome: 心血管死、虚血性もしくは出血性脳卒中、虚血性心疾患 6.2% (n=274, 心血管死:25人、脳卒中:210人、虚血性心疾患:39人) ※1997年-2003年、90日まで: 12 - 20% だった。 TIAまたは軽症脳梗塞患者の脳卒中(虚血も出血も)発症率はこれまでのデータからほぼ半減 2日まで:1.5% (n=67) 7日まで:2.1% (n=95) 30日まで:2.8% (n=128) 90日まで:3.7% (n=168) ※これまでのデータ:12-20% 1年まで:5.4% (n=224) ---------------------------------------------------- 早期治療介入、二次予防、が重要。 それが認識されてきている証拠。 ---------------------------------------------------- ABCD2 scoreが高いほど、脳卒中再発率が高い。 0-3 vs. 6-7: HR 2.20 (95%CI, 1.41 - 3.42; p<0.001) 虚血巣が多いほど、脳卒中再発率が高い。 なし vs. 多発: HR 2.16 (95%CI, 1.46 - 3.21;