2016年1月23日から降りだした雪は、観測史上最高積雪となりました。 雪がひどかったのは土曜日と日曜日だったので、地域の機能としては、平日の積雪の場合に予想されるほどの大きな混乱はありませんでした。 長崎大学病院正面 病院も同様で、大きなトラブルはなかったと思います。 しかし、患者さんはいますので、看護師をはじめとした、病院スタッフはほとんど通常勤務でした。 長崎は坂の街。 ほとんど雪が積もらない街。 なので、 ひとたび大雪が降ると、交通機関は機能停止に陥ります。 チンチン電車。長崎駅前電停。運行中は長蛇の列。 諦めて歩いて帰りました。 バスとJRはほとんど運行取りやめ、チンチン電車は頑張って運行していましたが、早めに運行切り上げ。タクシーは、予約できず、駅前は長蛇の列。 チェーンやスタッドレスを持っている一般人なんてほとんどいません。 病院から離れたところに住んでいる看護師たちは、数時間かけて、 日勤の場合は、深夜家をでて、 歩いて出勤。 登って、下って。 勤勉すぎだよ日本人。 アメリカにいた時に思いましたが、アメリカではそんな時は、休みます。ほとんど。 いろいろ機能が停止します。 もっと休んでいいのに、日本人。 という、思いの反面、 これが日本人の性質、というか、脈々と受け継がれている考え方の結果で、いい面でもあるのかもなぁ、とも思います。 「他のスタッフに迷惑がかかるから」 それは、結果的に患者さんのためにもつながったわけです。 長崎大学医学部正門 世代が変わっていけば、考え方も変わってきます。 ただ、根底にある考え方はあまり変わらないのかもしれません。 それは、作ってきたものなのか、作られたものなのかはわかりません。 無理に出勤することは、事故にもつながり兼ねないので、積極的に良いというわけにはいきませんが、 こういうところにも私達日本人の考え方が垣間見えたわけです。 看護師の皆さんや、病院スタッフの皆様、お疲れ様でした。 浦上天主堂