昨日、地域の病院で、その地域の開業医の先生方もご参集いただき、脳卒中の話をさせていただきました。 「急性期脳卒中診療を行うということ」 と題して話をさせていただきました。 それは、 急性期を含め、慢性期までの「死亡を減らす」ためであることとともに、 さらに大切なことは、 「要介護者を減らす」ということ。 介護保険において、要介護者となる人の大多数は脳卒中を患った人たちです。 患者さん自身も大変ですが、 国民医療費においても、上位にある脳血管疾患を減らすことは大きなインパクトがあります。 脳卒中になったら、リハビリテーションは大切です。 しかし、もっと大切(と信じています)なことは、急性期治療を行うことが出来る人に適切に治療を施すことだと思います。 最初が肝心。 だから、頑張っている。 つもりです。 開業医の先生から質問を頂きました。 「大学病院に紹介して、診断が間違っていても大丈夫か?」 脳卒中の診断は、専門外の先生方にとっては難しいですし、我々でも難しいことがあります。 オーバートリアージ 疑ったら、脳卒中と考えて対応し、検査を行って、脳卒中じゃなかったらしようがない。という対応。 救急隊は血糖測定ができないので、仕方ないのですが、脳卒中ホットラインを介して運ばれてきた脳卒中疑い患者さんが、実は低血糖だった。 ということは、比較的よくあります。 でも、仕方ないのです。 これからも、長崎の脳卒中診療をもっと良くするために、救急の現場で頑張っていく所存でございます。 チーム医療で。