研修医を指導する指導医のための講習会。 ほぼ2日間まるまる、たくさんのワークショップ(ある議題をグループで話し合って、いろいろな方法で解決策を探る)がありました。 指導をするためにも、多少の方法論があり、それをみんなで協力しながら学ぶ。 医師は患者を診療させていただくだけでなく、その自分の診療技術を若い先生に伝えなければなりません。 殆どの仕事で、当たり前のことが、医療の世界でもあるわけです。 しかし、命を扱うという仕事の特性上、指導には難しさが伴います。 瀕死の状態で救急搬送されてきた患者の対応で、研修医がちょっとした間違いをしようとしたら、有無をいわさず、 「もうよか、あっちいっとって(もういい、あっちに行ってて)」 となります。 ミスして勉強。 というわけには行きません。 とはいえ、すべての状況で、「もうよか」とするわけではないので、ちょっと落ち着いた状況では、指導のテクニックが必要になります。 P: positive N: negative P: positive ほめて、指導して、ほめる。 PNPが重要です。 日本人は褒めるのが下手なので、PNでもいいそうです。 当たり前ですが、難しいですよね。 間違いがあったら、「そら、違う。」「なんでそうなる??」とすぐに突っ込みたくなります。 褒め忘れ。 褒められると嬉しいですよね。その上で指導されると、「がんばろー」と思うのはよくわかります。 だって、これまで35年間、たくさんの指導者に指導を受けてきたので。 体に、心に染み付いています。 ただ、痛烈に覚えているのは、怒られたこと。 だから、"N"が一番大切だと思っています。 "N"の前の"P"は、卓袱料理のお鰭(最初に食べる吸い物)のようなもの。 プレコンディショニング、前準備です。 "N"が心に入るための準備を整えてあげる。 そして、"N"のあとの"P"は、コース料理のデザートのようなもの。 かもしれません。 PNP どんな場面でも使えそうです。 疲れました。 準備された先生方やスタッフもお疲れだったことで