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11月, 2014の投稿を表示しています

口から食べられるなら、食べるべき。当たり前ですが、結構難しい。

脳卒中はチーム医療です。 リーダーである脳卒中診療医が患者さんの全体像を把握して、必要なスタッフに診療を依頼します。 今日は、元々パーキンソニズム(体が固くなってうごかしにくくなる)がある患者さんに脳梗塞が起こり、嚥下状態が悪くなったので歯科医のサポートをいただきました。 食べられるか、食べられないかではなく、 うまく食べられそうにないなら、どのくらいの食形態なら食べられるか。 当院では、看護師を中心に、多職種で、一人の患者さんの嚥下状態を考えています。 数年前は医師が中心でしたが、 患者さんの近くにいるのは看護師なので、 看護師が嚥下状態を把握することが重要で、有利です。 頼もしい限りです。

話題の脳震盪。競技復帰は段階的に。

羽生選手のこと 巷では、羽生選手が他選手と衝突後、しばらく立ち上がれないような状態であったにもかかわらず、強行出場したことが問題になっています。 そもそも脳振盪したかどうかわかりませんが(あの怪我を考えるとその可能性は否定できません)、脳震盪後の軽い頭部打撲でsecond impact syndromeといって、致死的な状態になることがあり、要注意です。 脳震盪後、もとの練習に戻る場合には段階を追って戻るべきであると言われています。 脳震盪をなめてはいけない 特に、お子さんがいらっしゃる皆様は、昔と違いますので、もう、根性とかそういうのと違いますので、知っておくべきこと良いと思います。

脳卒中の一次予防ガイドライン AHA/ASA -Guidelines for the primary prevention of stroke

American Heart Association/American Stroke Associationから脳卒中の一次予防ガイドラインが新しく出ていましたので、おおまかにチェックしてみました。 前回は2011年。 結構最近。 あくまで、一次予防(その病気にならないように対処すること)です。 ※二次予防:その病気になった後の、再発予防。 Guidelines For The Primary Prevention Of Stroke 新しいことは、 地中海料理を続けること (Class Ⅱb, Level of Evidence B) 血圧測定を継続すること( Class Ⅰ, Level of Evidence A) 公共の場所での喫煙を禁ずること、 でしょうか。 ●食事 地中海料理は以前も取り上げました。 地中海で暮らすか. エキストラヴァージンオリーブオイル、ナッツ(くるみ、アーモンド、ヘーゼルナッツ)、野菜、果物、whole grain (全粒穀物:精白処理されていないそのままのもの)、豆、魚、鶏肉、ちょっとの赤身肉と全脂肪製品・・・。 ナッツ類をもっと食べてもいいかもしれないですね。 しかし、おつまみのナッツは塩がふりかけられているので要注意です。 日本人は塩分摂取が多い民族です。 塩分は高血圧と関連し、血管自体への直接の悪影響もありますので、おつまみのナッツを食べるときは塩を払って、もしくは無塩のものが良いかもしれません。 ●血圧 血圧管理をより良くするために、自宅血圧の測定を患者に求めることが、が重要であることが今回付け加えられました。Class Ⅰ, Level of Evidence A また、prehypertension(収縮期血圧120-139mmHg, 拡張期血圧80-89mmHg)の患者に毎年、高血圧のスクリーニングをすることと、健康管理の是正をおこなうことも有効です(Class Ⅰ, Level of Evidence A) 血圧を下げることの重要性を認識することが、その患者に特有の特殊な治療をこうりょするよりも、より重要(Class Ⅰ, Level of Evidence A)。 要は、 「とにかく、まずは、血圧!」 ということ。 ●心房細