スキップしてメイン コンテンツに移動

ココアどこ、私は誰?とならないように。

ココア1日2杯で脳機能が改善。

Sorond FA et al "Neurovascular coupling, cerebral white matter integrity, and response to cocoa in older people" Neurology 2013
残念ながら全文は読めていませんが。

指標はNeurovascular couplingと認知機能(Mini-Mental State Examination、Trail Making Test A and B)

Neurovascular Couplingの考え方:
脳が活動すれば、酸素と糖が必要になる。酸素と糖をよりたくさん運ぶために、ある一定時間あたりの脳血流が増える。つまり血流速度が速くなる。
血流速度が速いほど、脳活動が活発ということ。
つまるところ脳血管の血流速度をみます。

MMSEは、いわゆる認知症チェックのための質問表です。30点満点で、一般的に20点以下が、認知機能低下と考えられます。

Trail Making Test Aは紙にランダムに書かれた1から25までの数字を線で結ぶテスト。

Trail Making Test Bは紙にランダムに書かれた1から13と「あ」から「し」までを、「1」→「あ」→「2」→「い」→「3」・・・・・→「13」と結ぶテストです。

もともとNeurovascular couplingが低下していた患者がココアを1日2杯飲むと、

Neurovascular Couplingが
24時間後10.6%改善
30日後8.3%改善

※ベースラインでNeurovascular Couplingが正常だった人は
24時間後-1.5%
30日後-2.0%

Trail Making Test Bの結果(スピード)が有意に改善(p=0.007)

1日2杯のココア。

ココアって、日本人にはなじみが薄いです。しかし、侮れません。

アメリカ人は結構なじみがあったような気がします。よく見かけてような。どうだったか。

Neurovascular Couplingが正常、すなわち認知症になっていない人には悪化予防効果があるかもしれない。

とも読み取れますが、これはこの論文の主点ではないので、言い過ぎると危険です。

早速明日はミロを飲みます。

ミロは違うか。


コメント

  1. ミロは麦芽だから?

    先日TVでココアが血圧を下げるのにいいと言ってました。タイムリー(p_-)
    某エンジェルマークの企業で調査してて
    社員さんや工場の人たちの血圧がほとんど正常値でした
    各フロアに自社製ココアの無料サーバーが設置してあり、いつでも好きな時に社員は飲める。ってやつで いいな
    平均して1日ココア2杯と板チョコ1-2枚くらいは摂取してるとのことでした

    認知症にもいいとは
    確かに、血管の拡張度の検査?だったかな?の成績がとてもよかったみたいです

    健診まだだけど、毎回データが気になるお年頃
    ココア習慣で血管年齢アンチエイジングを試みるべきかな

    返信削除
    返信
    1. へぇ−、そうですか。

      でも、なんか、ココアって、のどに引っかかる感じがあって、いまいちです。

      やっぱり、コーヒーです。

      検診。
      今年は35歳なので採血があります。

      あーなんだか、そんな年になったのかぁ。

      と受診票をみて思いました。

      コメントありがとうございます。

      削除

コメントを投稿

このブログの人気の投稿

NIHSSスコアの基本を再確認。

※付録 NIHSSスコア NIHSSスコアを作ったLyden先生がNIHSSスコアについて書いています。 NIHSSスコアを評価すると、ときどき、 「これ、何点にすべきですか?」 なんて、看護師や、研修医から聞かれて、 「まぁ、1点と2点の間って感じかな?」 と、ぼかしたり、 「思うとおりに評価していいよ。それが、大切だ!」 と、妙に「お前を信頼しているぜ」感を醸し出したりして、 その場を切り抜けていました。 それも、間違いだとは思いませんが、「もっとスッキリしたい」とみんな思っていたのだと思います。 で、このもやもや感を少しでも解消できるかと思って、 Lyden et al. Stroke. 2017;48:513-519 Using the National Institutes of Health Stroke Scale を読んでみましたが、 基本、NIHSSスコアが作られた歴史 的な話ばかりで、 スッキリせず。 期待がずれていたのは、こっちの問題です。 それでも、2つ再確認出来たことがありました。 NIHSSスコアを評価するときのルール すべての項目で、Score what you see, not what you think (診たものを評価する。検者が考えたものではない) すべての項目で、Score the first response, not the best response, except item 9 best language (最初の反応を評価する。ベストの反応ではない。でも、言語の評価はベストの反応で) すべての項目で、Do not coach (コーチしちゃだめ) 項目1aで、May be assessed casually while taking history (会話している間に評価可能でしょう) 項目2で、Only assess horizontal gaze (水平方向の眼球運動のみ評価) 項目5 and 6で、Count out loud and use your fingers to show the patient your count (声を出して数字をカウントし、患者の前で指を折ってカウントすることもす...

3度めの正直。日本神経学会専門医合格。

第40回神経専門医試験に合格しました。 合格をいただきました。 3度めの正直なのです。 第38回☓、第39回☓、で今回。 試験結果が出るまで、 「3度目の正直」:「2度あることは3度ある」=1:5 ぐらいの心境でした。 2回不合格だったことは、少しだけ恥ずかしいですが、仕方ありません。 それが、現実ですし、逆に、得られたことも大きかったです。 神経診察を基本からやり直すと、より深く、それぞれの診察の意味と、的確な総合的診断に結びつくことを理解することが出来ました。 疾患についても勉強しなおしました。 あたり前ののことですが、でもそのあたり前(基本)が重要なんですね。 多くの神経内科医は知っていることなのでしょうけど。 今回も試験当日は20分ずつ2部屋で面接試験がありました。1つ目の部屋では、診察の実技です。 面接官の先生はiPadを見ながら、どれを質問しようか考えていらっしゃいました。 おそらく、神経診察の到達目標みたいなのがあって、そのうちの1つか、2つを受験者にさせているのだと思います。 「右麻痺があって、複視がある人の診察をしてください。あっ、意識障害も有るということで」 横に座っている若いお兄ちゃんを診察させていただくことになります。 いつも(3回目なので)思うのは、この普通の人を、病気の人としてイメージしながら診察することの難しさです。 診察しても、麻痺の症状をしてくれるわけではありません。「ものが二重に見える」と訴えてくれるわけではありません。もちろん、意識清明です。 脳神経の2番から順に診察をしていくと、省くことができず、そのまま脳神経診察終了。 ベッドに寝かせて、運動の診察をして、チラッと試験管をみても、何もおっしゃらないので、そのまま感覚、協調運動の診察。チラっと試験管をみても、何もおっしゃらないので、そのまま腱反射、病的反射の診察。そこで、試験管から一言。 「あのー、意識障害もありましたよね」 「あっ。」 かるく、混乱して、最後まで意識障害の診察をせずに終わってしまいました。 やってしまった~と思いつつも、意識の診察を「わかりますか〜」なんて、質問したところで、 「ま、それはいいので」「意識障害があれば、髄膜刺激徴候も必ず診ますよね」 ...

ヘディングってたしかにガツーンて来る。そして、神経変性疾患になる、かも。

中学、高校とサッカーしてました。 ヘディングが一応武器でした。 背高い方だったし。 ヘディングでボールを跳ね返すとき、 結構「ガツーン」と来ます。 しばらくサッカーしてなくて、久しぶりにサッカーして、そのときになんとはなしにヘディングしたときの衝撃は びびります。 こんなことしてたんだ、俺。 って思うほどです。 私、今、幸せにも健康です。 将来的にも体的には元気だと思います。 でも、頭的には認知症になるかもしれない。 という論文。 The New England Journal of Medicine 元プロサッカー選手の神経変性疾患による死亡率が高い。 スコットランドの元プロサッカー選手7,676人と一般住民23,028人比較 後ろ向きコホート研究 一次エンドポイント:神経変性疾患死亡率 ※神経変性疾患:  原因が明らかでない認知症  アルツハイマー型認知症  アルツハイマー型以外の認知症  運動ニューロン疾患(筋萎縮性側索硬化症など)  パーキンソン病 結論: 中央値18年の追跡で、いわゆる死亡診断書を見直してチェックしています。 すべての死亡は、 元プロサッカー選手 15.4%<一般住民 16.5% プロサッカー選手で、体は健康。 だから、一般人と比べて、70歳までの死亡は少ない。 でも、70歳を超えると、元プロサッカー選手の死亡率が高くなる。 なんでだろう。 死亡診断書に記載された直接死因は、 血管障害による死亡や肺癌死が少ない。 でも、神経変性疾患による死亡は高い。 ここらへんが関係ありそう。 (※ちなみに脳卒中死は差がありませんでした) 死亡診断書に記載された直接死因と、死亡に関連した原因をあわせてみると以下の表のとおりでした。 なんでこんな結果になったのか。 論文内では直接的には表現されていないけど、 次のサブ解析で、その意図は明らか。 ゴールキーパー vs フィールドプレイヤー ヘディングの頻度が大きく違う。 死亡は差はなかったが、 認知症薬処方率が、フィールドプレイヤーで多かった( OR:0.41、9...