スキップしてメイン コンテンツに移動

STROKE 2012 3日目

本日最終日。

学会期間ずっと滞在したのは初めてでした。

脳外科の先生方、ありがとうございました。

最終レポートを。

川崎医大渡邉先生。
血栓回収デバイスで得られた血栓の病理所見。T2*でsusceptibility vessel sign陽性は赤血球が多量。フィブリン型は少ない。フィブリンは溶けやすいから?
ちなみに術前はヘパリン3000単位だそうです。

神戸の藤堂先生
ASPECTS-DWI =<5は血管内治療しない方がよさそう。
ADC valueを調べるべき。とフロアからsuggestionあり。

ランチョンセミナー
今年の学会のトピックの一つに新規抗凝固薬があり、今回もその話でした。
ダビガトランはリバースが難しいけど、リバーロキサバンは第9因子複合体が有効な手段の一つ。

今回は、血管内治療と新規抗凝固薬がトピックで、発表が多かったです。来年も、同じトピックになりそうです。なぜなら、また新しい新規抗凝固薬と血管内治療デバイスが認可されたばかりですので。
画像診断では、少なかったもののarterial spin laberingが個人的にはホットな話題に感じました。

来年の目標は看護師に3演題発表させること。









コメント

  1. 立石お医者さんゴメン、 
    忙しくて久しぶり登場
    ざいたく 何よ
    初めて聞いたばい!きいろかくるまにのっとっとね?
    いつくっと?
    どこにたのむとね?

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。
      在宅診療が必要だと考えられる時は、まずかかりつけの先生に相談してください。
      ただ、外来に通える間は頑張って通った方がいい場合もあります。

      削除
  2. 学会お疲れ様でした。
    またいろいろ教えてください。
    授業料は払えませんが...

    返信削除
    返信
    1. ありがとうございました.病院のお留守番.
      学会に参加できるのは,ちゃんとお留守番をしてくれる先生がいるからです.

      一緒に勉強しましょう.
      授業料は必要ですが.

      削除
  3. 学会お疲れ様でした。難しい話で、半分くらいしか理解できずに聞いてたけど色々勉強になりました。
    t-PA後の血管内治療。
    これからうちでもやる可能性は高いですか?
    卒中医と脳外科医のコラボ。
    関連部署としては治療の幅が広がるなら、喜んでお手伝いさせていただきます。

    あと感じたのは、卒中予防と再発予防の啓発運動。
    市民公開講座での話も然り。退院時の指導もですが、在宅の患者さんへの保健師や訪問看護師の指導ってどんな感じなんだろ。
    卒中学会に保健師や訪問の方々って来るかな。
    看護師サイドの課題。

    返信削除
    返信
    1. うちでもやるようになります.
      世界的にも,全国的にもその傾向です.
      ただし,「みんながやっているから正しい」と盲信するのはよくないですね.常に批判的な見方をしなければなりません.

      予防は究極に治療です.
      啓発は大切です.メディアを使うのは有効です.市民公開講座はちょっとした宣伝効果にしかならないことが多いです.
      アメリカでやっているのは,学校に行って脳卒中の漫画を勉強させることです.それに,親を参加させて,認識の変化を評価しています.日本でも,国立循環器病センターが中学生向けでやっています.
      今度紹介しましょう.

      コメントありがとうございます.

      削除
  4. へぇ~中学生向けってのがすごくおもしろそう。
    今度、詳しく聞かせてくださいね。

    今日もお疲れ様です。

    返信削除

コメントを投稿

このブログの人気の投稿

NIHSSスコアの基本を再確認。

※付録 NIHSSスコア NIHSSスコアを作ったLyden先生がNIHSSスコアについて書いています。 NIHSSスコアを評価すると、ときどき、 「これ、何点にすべきですか?」 なんて、看護師や、研修医から聞かれて、 「まぁ、1点と2点の間って感じかな?」 と、ぼかしたり、 「思うとおりに評価していいよ。それが、大切だ!」 と、妙に「お前を信頼しているぜ」感を醸し出したりして、 その場を切り抜けていました。 それも、間違いだとは思いませんが、「もっとスッキリしたい」とみんな思っていたのだと思います。 で、このもやもや感を少しでも解消できるかと思って、 Lyden et al. Stroke. 2017;48:513-519 Using the National Institutes of Health Stroke Scale を読んでみましたが、 基本、NIHSSスコアが作られた歴史 的な話ばかりで、 スッキリせず。 期待がずれていたのは、こっちの問題です。 それでも、2つ再確認出来たことがありました。 NIHSSスコアを評価するときのルール すべての項目で、Score what you see, not what you think (診たものを評価する。検者が考えたものではない) すべての項目で、Score the first response, not the best response, except item 9 best language (最初の反応を評価する。ベストの反応ではない。でも、言語の評価はベストの反応で) すべての項目で、Do not coach (コーチしちゃだめ) 項目1aで、May be assessed casually while taking history (会話している間に評価可能でしょう) 項目2で、Only assess horizontal gaze (水平方向の眼球運動のみ評価) 項目5 and 6で、Count out loud and use your fingers to show the patient your count (声を出して数字をカウントし、患者の前で指を折ってカウントすることもす...

3度めの正直。日本神経学会専門医合格。

第40回神経専門医試験に合格しました。 合格をいただきました。 3度めの正直なのです。 第38回☓、第39回☓、で今回。 試験結果が出るまで、 「3度目の正直」:「2度あることは3度ある」=1:5 ぐらいの心境でした。 2回不合格だったことは、少しだけ恥ずかしいですが、仕方ありません。 それが、現実ですし、逆に、得られたことも大きかったです。 神経診察を基本からやり直すと、より深く、それぞれの診察の意味と、的確な総合的診断に結びつくことを理解することが出来ました。 疾患についても勉強しなおしました。 あたり前ののことですが、でもそのあたり前(基本)が重要なんですね。 多くの神経内科医は知っていることなのでしょうけど。 今回も試験当日は20分ずつ2部屋で面接試験がありました。1つ目の部屋では、診察の実技です。 面接官の先生はiPadを見ながら、どれを質問しようか考えていらっしゃいました。 おそらく、神経診察の到達目標みたいなのがあって、そのうちの1つか、2つを受験者にさせているのだと思います。 「右麻痺があって、複視がある人の診察をしてください。あっ、意識障害も有るということで」 横に座っている若いお兄ちゃんを診察させていただくことになります。 いつも(3回目なので)思うのは、この普通の人を、病気の人としてイメージしながら診察することの難しさです。 診察しても、麻痺の症状をしてくれるわけではありません。「ものが二重に見える」と訴えてくれるわけではありません。もちろん、意識清明です。 脳神経の2番から順に診察をしていくと、省くことができず、そのまま脳神経診察終了。 ベッドに寝かせて、運動の診察をして、チラッと試験管をみても、何もおっしゃらないので、そのまま感覚、協調運動の診察。チラっと試験管をみても、何もおっしゃらないので、そのまま腱反射、病的反射の診察。そこで、試験管から一言。 「あのー、意識障害もありましたよね」 「あっ。」 かるく、混乱して、最後まで意識障害の診察をせずに終わってしまいました。 やってしまった~と思いつつも、意識の診察を「わかりますか〜」なんて、質問したところで、 「ま、それはいいので」「意識障害があれば、髄膜刺激徴候も必ず診ますよね」 ...

私、第38回神経内科専門医試験2次試験受けました。

先に言います. いいわけ. 2次試験の前準備なし,は言い過ぎで,あまりできなかった,です. 毎日,患者さんが来てくださって・・・. いいわけ. 場所は都市センターホテル. 2次試験は,診察と面接です. 診察. やさしい先生方でした.うまくできなくてすいませんでしたって感じです. 「いや,責めてるわけじゃないから」 なんて,言わせるような雰囲気だったわけです. ・・・・. 模擬患者さんは若いお兄ちゃん. 「意識障害で来た患者が脳卒中かどうか鑑別してください」 ・・・・.今考えれば,健康そうな兄ちゃんが普通に横たわって,目は開けて,両手は指示通り握って,ただ呼びかけに答えないだけ,というシュールな状況. 普通に急患室でみたら,解離性混迷でしょう. 脳卒中の意識障害なんて,「現場」で見れば簡単です. 意識障害がおこるほど広範な虚血を起こしているか(基本は内頸動脈閉塞,中大脳動脈閉塞の一部),脳底動脈が閉塞して,脳幹がやられている. 見た目でわかる. でも,「”試験”現場」では,緊張して,何がなんだか分からなくなりました. 終了. 「次は,腱反射をとってください.」 上肢の腱反射が出づらくて増強法でやっても,出たり出なかったり. 「意外と,末梢神経障害とかあるのか?いや,模擬患者だからそんなはずはない.いやしかし・・・・」 私の脳内の私の小人たちが,熱い脳内ディスカッションを繰り広げ,議論は紛糾し・・・,結論出ず・・・. 試験前は,後輩に「大丈夫,みんないっしょだから,なんとかなるよ」なんて,緊張を解きほぐしてやった偉そうな私は,向かいのドアから外に出て行ってしまっていました. そんな,病気の人,混じっているわけないですね.今考えると. 今,思い出しながら,かなり恥ずかしい間違いをしたことを思い出しました. あまりに恥ずかしいので,ここに書けません. せめて,このブログでは次の試験部屋に進ませてください. しかし,次の試験部屋でも,いいことありませんでした. お二人の先生方がいらっしゃって,お一人の先生は,先に提出してい...