スキップしてメイン コンテンツに移動

International stroke conference 2017 at Houstonで口演してしまった。

座長の杏林大学平野先生、Dr. Kamel
今年は、初めてのoral presentationでした。

私が、stroke neurologistになってからの2大目標

Stroke誌に論文が掲載されること。

ISCでoral presentationをすること。

1つが達成されてしまいました。

緊張しました。とても。ちびりそうなくらい。

しかし、それと同じくらい、楽しもうという気持ちを高めて、演題に上がりました。

---------------------------------------------

スライドは1カ月前くらいまでに完成させ、そこから、読む練習を自分の机でしました。

スマホに自分の話を録音して、自分で聞いて、やり直す、というのを数回。

カンファ室を使って、空想練習を1回

本当はもっとしたかったのですが、なんだか、日々の診療などで、時間がとれなくて、このくらい。

練習をしながら、スライドの訂正を適宜行い、学会のホームページにアップロードしたのは1週間前くらい。

------------------------------------------------------------
事前に、杏林大学の平野先生には、

「お願いします、ぜひお願いします、もう、かなりお願いします」

とお願いしていました。

また、Dr. Kamelにも、セッションが始まる前に

「アイアムノットネイティブスピーカー、プリーズサポートミー、もうかなりプリーズ」

とお願いし、笑顔のご快諾をいただいていました。

それで、すこしほぐれた状態になり、一番前に座って、5番目まで待っていました。



さて、演題に上がって見渡すと、会場は大入り満員。

そんなに入ってくれなくてもいいのに、と思いながらも、そうなると、ひとりひとりの顔を全然認識できないので、意外と話しやすかったかも。

話す内容は、頭にインプットして、右奥隅と左奥隅をみながら、話しました。

発音は気にしつつも、限界があるので、言葉で伝えることには限界があります。
スライドをできるだけわかりやすくすることに気を配りました。

なんだか、ちゃんとできたのか、よくわからないまま終了。

時差ボケ(発表は日本時間の午前2時か3時くらい)もあって、あんまり覚えていないです。

座長の平野先生が、気がけて、答えやすい質問をしてくれて、それに対して、お答えし、

Dr. Kamelも質問してくれて、なんだかうまく答えられず、もろもろもろ、とお答えし、

演題を降りようとするときに、一人質問がありそうでしたが、結局、その質問は座長が気づかず、

終了。

いかがだったでしょうか。

決して「うまく発表できたゼ」、と胸を張れるわけではなかったですけど、

みてくださった先生方は

「よかったよ」

なんて、お言葉をかけていただきました。

ええ、わかっています。

「皆様のやさしさ」

です。

とてもとても貴重な経験でした。

これまで、私がご指導いただいた先生方のお陰で、このようなことができました。

そして、お留守番を頑張ってくれている先生たちのお陰で、アメリカで学会発表することができました。

ありがとうございました。

次以降でちょこっとだけ学会のレビューをしてみます。

コメント

このブログの人気の投稿

NIHSSスコアの基本を再確認。

※付録 NIHSSスコア NIHSSスコアを作ったLyden先生がNIHSSスコアについて書いています。 NIHSSスコアを評価すると、ときどき、 「これ、何点にすべきですか?」 なんて、看護師や、研修医から聞かれて、 「まぁ、1点と2点の間って感じかな?」 と、ぼかしたり、 「思うとおりに評価していいよ。それが、大切だ!」 と、妙に「お前を信頼しているぜ」感を醸し出したりして、 その場を切り抜けていました。 それも、間違いだとは思いませんが、「もっとスッキリしたい」とみんな思っていたのだと思います。 で、このもやもや感を少しでも解消できるかと思って、 Lyden et al. Stroke. 2017;48:513-519 Using the National Institutes of Health Stroke Scale を読んでみましたが、 基本、NIHSSスコアが作られた歴史 的な話ばかりで、 スッキリせず。 期待がずれていたのは、こっちの問題です。 それでも、2つ再確認出来たことがありました。 NIHSSスコアを評価するときのルール すべての項目で、Score what you see, not what you think (診たものを評価する。検者が考えたものではない) すべての項目で、Score the first response, not the best response, except item 9 best language (最初の反応を評価する。ベストの反応ではない。でも、言語の評価はベストの反応で) すべての項目で、Do not coach (コーチしちゃだめ) 項目1aで、May be assessed casually while taking history (会話している間に評価可能でしょう) 項目2で、Only assess horizontal gaze (水平方向の眼球運動のみ評価) 項目5 and 6で、Count out loud and use your fingers to show the patient your count (声を出して数字をカウントし、患者の前で指を折ってカウントすることもす...

3度めの正直。日本神経学会専門医合格。

第40回神経専門医試験に合格しました。 合格をいただきました。 3度めの正直なのです。 第38回☓、第39回☓、で今回。 試験結果が出るまで、 「3度目の正直」:「2度あることは3度ある」=1:5 ぐらいの心境でした。 2回不合格だったことは、少しだけ恥ずかしいですが、仕方ありません。 それが、現実ですし、逆に、得られたことも大きかったです。 神経診察を基本からやり直すと、より深く、それぞれの診察の意味と、的確な総合的診断に結びつくことを理解することが出来ました。 疾患についても勉強しなおしました。 あたり前ののことですが、でもそのあたり前(基本)が重要なんですね。 多くの神経内科医は知っていることなのでしょうけど。 今回も試験当日は20分ずつ2部屋で面接試験がありました。1つ目の部屋では、診察の実技です。 面接官の先生はiPadを見ながら、どれを質問しようか考えていらっしゃいました。 おそらく、神経診察の到達目標みたいなのがあって、そのうちの1つか、2つを受験者にさせているのだと思います。 「右麻痺があって、複視がある人の診察をしてください。あっ、意識障害も有るということで」 横に座っている若いお兄ちゃんを診察させていただくことになります。 いつも(3回目なので)思うのは、この普通の人を、病気の人としてイメージしながら診察することの難しさです。 診察しても、麻痺の症状をしてくれるわけではありません。「ものが二重に見える」と訴えてくれるわけではありません。もちろん、意識清明です。 脳神経の2番から順に診察をしていくと、省くことができず、そのまま脳神経診察終了。 ベッドに寝かせて、運動の診察をして、チラッと試験管をみても、何もおっしゃらないので、そのまま感覚、協調運動の診察。チラっと試験管をみても、何もおっしゃらないので、そのまま腱反射、病的反射の診察。そこで、試験管から一言。 「あのー、意識障害もありましたよね」 「あっ。」 かるく、混乱して、最後まで意識障害の診察をせずに終わってしまいました。 やってしまった~と思いつつも、意識の診察を「わかりますか〜」なんて、質問したところで、 「ま、それはいいので」「意識障害があれば、髄膜刺激徴候も必ず診ますよね」 ...

私、第38回神経内科専門医試験2次試験受けました。

先に言います. いいわけ. 2次試験の前準備なし,は言い過ぎで,あまりできなかった,です. 毎日,患者さんが来てくださって・・・. いいわけ. 場所は都市センターホテル. 2次試験は,診察と面接です. 診察. やさしい先生方でした.うまくできなくてすいませんでしたって感じです. 「いや,責めてるわけじゃないから」 なんて,言わせるような雰囲気だったわけです. ・・・・. 模擬患者さんは若いお兄ちゃん. 「意識障害で来た患者が脳卒中かどうか鑑別してください」 ・・・・.今考えれば,健康そうな兄ちゃんが普通に横たわって,目は開けて,両手は指示通り握って,ただ呼びかけに答えないだけ,というシュールな状況. 普通に急患室でみたら,解離性混迷でしょう. 脳卒中の意識障害なんて,「現場」で見れば簡単です. 意識障害がおこるほど広範な虚血を起こしているか(基本は内頸動脈閉塞,中大脳動脈閉塞の一部),脳底動脈が閉塞して,脳幹がやられている. 見た目でわかる. でも,「”試験”現場」では,緊張して,何がなんだか分からなくなりました. 終了. 「次は,腱反射をとってください.」 上肢の腱反射が出づらくて増強法でやっても,出たり出なかったり. 「意外と,末梢神経障害とかあるのか?いや,模擬患者だからそんなはずはない.いやしかし・・・・」 私の脳内の私の小人たちが,熱い脳内ディスカッションを繰り広げ,議論は紛糾し・・・,結論出ず・・・. 試験前は,後輩に「大丈夫,みんないっしょだから,なんとかなるよ」なんて,緊張を解きほぐしてやった偉そうな私は,向かいのドアから外に出て行ってしまっていました. そんな,病気の人,混じっているわけないですね.今考えると. 今,思い出しながら,かなり恥ずかしい間違いをしたことを思い出しました. あまりに恥ずかしいので,ここに書けません. せめて,このブログでは次の試験部屋に進ませてください. しかし,次の試験部屋でも,いいことありませんでした. お二人の先生方がいらっしゃって,お一人の先生は,先に提出してい...