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人を診るということ

土曜日16時の脳卒中ケアユニット。

朝3時に血管内治療を施行した患者さん。

緊急の頚部血管ステント留置術と脳血管カテーテル治療を行いました。

少し脳出血を合併したので、朝の時点では抗血栓薬を使わない方針でした。

しかし、午後になって、気になって、やっぱりMRIを撮影して、抗血栓薬を使うかどうか考えなければと思い返し、来棟。

ステントを留置すると、急に血栓ができて詰まってしまうことがあります。

かくして、この患者さんには抗血栓治療が再開されました。

頭が下がります。


日本の医療のいいところであります。一人の医者が、一人の患者さんの事をしっかり考えて、治療方針を検討する(もちろんみんなで考えるのですが、責任の問題です)。

担当医が、診療時間帯ごとに変わると、きめ細やかなことができにくいことがあります。


日本の医療の悪いところでもあります。一人の医師に負担がかかりすぎて、休めない。

どうすればよいのでしょうか?

少なくとも、日本人はもっと休むべきで、その体制をどこの現場でも、もっと考えるべきなのでしょう。

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