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Time is brain

血流がない脳組織は・・・,

毎分1900万の神経細胞が死んじゃう

➡そこには1億4千万の神経がくっついていて

➡7.5マイル(12kmぐらい)の神経線維が影響を受ける

とRussman先生が言っています.

なんとなく,やばい感じは伝わりますが,イメージできるようなできないような.

このRussman先生はCleveland Clinic,Cerebrovascular Centerって所属がなっていらっしゃいますが,お会いしたことないので,新しい先生ですかね.偉い先生みたいですが.

大事なのは,「血流障害による脳障害を防ぐには・・・急げ!」ってことです.

ということで,American Stroke Associationから最新の急性期脳梗塞治療ガイドラインが出されました.

Guidelines for the Early Management of Patients with Acute Ischemic Stroke


そのトピックは,

1 tPA静注療法は来院して60分以内にできるようにしなければならない.

2 以前は施行できなかった,軽症脳梗塞(NIHSS score 2とか),急激な改善,最近の大手術,最近の虚血性心疾患のある患者にもtPA静注療法を行ってよい.

3 地域で治療すること
--comprehensive stroke center: 24時間365日対応.何でもできる

--primary stroke center:24時間365日対応.脳梗塞に対する対応はできる.

--acute stroke-ready hospital:ある程度のことはできる.

3はアメリカ的な話だと私は思います.日本には直接当てはまらない.

アメリカは土地が広いので,脳卒中を完全にすべて治療できる病院までたどり着くのに,相当な時間がかかります.

したがって,地域の病院にかかって,tPAを投与して,転送して,血管内治療.という形が理にかなっています.

実際,Cleveland Clinicではそんな患者さんがたくさんいらっしゃいました.

telestroke(地域の病院に来院した患者を,専門の病院の先生がon-lineで診察して,画像も確認して,治療(主にtPA投与)を決める)はそれを補完するシステムで,今回のガイドラインでもClassⅡa,エビデンスレベルCで勧められています.

これは,日本でも行うべきシステムだと思います.

離島の多い長崎は,特に.

島で脳卒中になって,島の病院に行って,on lineで患者さんをみて,治療方針を決定する.

島民に医療的安心を与えるということは,医療だけでなく,島民流出を食い止めることにも一役買いそうな気がします.


他には

--多職種間で一人の患者の治療方針を協議すること(Class Ⅰ,エビデンスレベルB)

--機械的血栓除去なら,MerciよりSolitaireやTREVOの方が良い(Class Ⅰ,エビデンスレベルA)

--スタチンを内服していたなら,継続した方がいい(Class Ⅱa,エビデンスレベルB)

--新規抗凝固薬を内服していた患者に,APTTまたはecarin clotting timeを測定せずにtPAを投与することは勧められない(Class Ⅲ,エビデンスレベルC)

などがありました.

感想

1 血管内治療の新しい時代を切り開いたMerci retrieverさん.

お疲れさまでした.

まだ,日本では使うけど.

2 新規抗凝固薬内服中患者がふえるので,その対応を前準備しとかないと.


Time is Brain.

時間をいかに短縮できるかは医師のリーダーシップによります.

コメント

  1. 長崎の島からはときどきtPAを投与されながら患者さんがヘリで搬送されてきてますよ~(^^)/ 画像転送システムはそろそろもう少しじょうとうなのに変えて欲しいところですが。いずれにしても新規ガイドライン読んで勉強しときます!

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます.

      画像転送システムはいいですね.

      神経疾患は診察してなんぼですから,オンラインで診察したいです.

      ただ,tPA投与の現場では画像が最も重要だったりするので,当院にも画像転送システムがあればと,先生の病院を恨めしく,いや違う,うらやましく思っています.

      削除

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