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ハイムリック法、実際やった人の話。

ハイムリック法とは、 気管に食べ物などをつまらせて、呼吸ができなくなった人に対して行う異物(食べ物など)除去の方法です。 気管に異物を詰まらせた人の後ろにまわり、両手を前に回して、みぞ落ちあたりで組み、「ぐっ」と、みぞおちを圧迫します。それにより、異物が口から「ぽん」と 出てくるのか? といつも疑問でした。 ICLS, JMECCのインストラクターで指導しながらも、 半信半疑でした。 でも、 出てきました。 院内のコーヒーショップで、コーヒーを買い、店を出ようとしたとき、右側の視界で、前傾姿勢になって、苦しそうにしているご高齢の男性がいらっしゃいました。 そのとき、チョークサイン(両手を首に当てて、苦しそうにしているサイン)、なんてしていません。 前傾姿勢で、小さく前にならえ、をしている感じ。 咳をしようとしているのですが、できず、声も漏れてきません。 ICLSとかJMECCで繰り返し、インストラクターをしてきたおかげで、特にひどくテンパることもなく、でも多少は焦りましたけど、 「後ろに回りますね」 とひと声かけて いちハイムリック、にハイムリック、(やっぱ効かないな、どうしようかな) さんハイムリック、「せー、せー(呼吸の音)」(少し息、漏れてきた?) よんハイムリック、ごハイムリックッ 「けぽ」 っとサンドイッチを噛んで塊になったものが飛び出てきました。 喋れるようになりました。そして、いつも指導している通り、 「救急外来にいきましょうか」 と、車椅子でお連れし、救急ナースと、ドクターに引き継ぎました。 ちゃんと学んでてよかった。 私の中では、小さな子供が飴玉をつまらせて、それを解除するイメージを持っていたのですが、 よく考えると、当たり前ですね。ご高齢の方など嚥下機能が低下している人に多いに決まっています。 その方も、当院の脳神経内科外来にかかっていらっしゃる、球脊髄性筋萎縮症の方でした。 嚥下機能低下がある患者さんを多く診療する、私達脳神経内科医は、必ず、やり方を知っておくべき手技ですね。 そう確信しました。

ロートル診療とデジタル診療

7:20 朝カンファランス前の病棟。 デジタル研修医:カタカタカタ(タイピング音)、、、カチッカチッ(クリックの音) ロートル医師「状態イマイチのあの患者さん、どう?昨日と比べて」 デジタル研修医:「えーっ、おしっこは出ていて、血圧も変わりないみたいです。脈は・・・」 ロートル医師:「ちょっとちょっと、患者さん診たの?」 デジタル研修医:「いや、まだです(何か問題?)」 ------------------------- 電子カルテになってから、幾度となく繰り返されるダイアログ。 「患者さんのことを五感で感じて(ときに第六感も使って)、評価しないと、医師としての臨床能力は養えないのになぁ。」 と、研修医と接しながら思いつつ、 「これも時代の流れだし、電子カルテを先に見て、情報を得た上で、診察することも、全く悪いわけではないし・・・」 とも思いながら、 かれこれ10年近く。 診療現場は、変化し続けています。 実は、これって、世界的なことなんです。 私のクリーブランドクリニックのボスも言っていました。 「今のレジデントは守られているから、時間外労働の問題があって、早く帰ったり、呼び出しが全くできなかったりして、大変。昔は、しばらく泊まり込んでたのにね」 変化しているのはアメリカも一緒。 この変化は 良いこと? 悪いこと? 仕方ないこと? 皆さんはどう思われますか? NEJM 2016; 375: 1813-1815 に興味深い寄稿がありました。私の適当な訳なので、著者の意図からずれているところはあると思いますので、その程度の気楽感じで、読んでください。 Meaning and the Nature of Physicians’ Work 一日の仕事時間のうち、40-50%はコンピューターの前にいて、カルテを見たり、オーダーを立てたりしている。 他の時間は、看護師、栄養士、患者家族、他院の先生(※)との電話対応に時間をとられ、face-to-faceの話し合いはほとんどない ※原文:specialists, pharmacists, nutritionists, primary care offices, family members, social worker...

International Stroke Conference 2017 oral presentationって・・・、マジですか。

もーね、大変です。 どきがムネムネします。 苦節、なんとか年。 初めて、oral presentationに選ばれました。 演題に立って、話すパターンです。 (oral presentationになったのは、moderatorが日本の先生ということもありそうですが・・・) 一応、ISCで口演をすることと、Stroke誌に自分の論文が載ることが目標だったので、 その一つが達成されて、すごくいいことでは有るのですが、 やっぱり、やばいです。 キンチョーします。 以前、アメリカに行っていたときに発表の機会があって、 全く質問がわからず 半泣きで、半失禁で、演台を降りた記憶が脳裏をよぎります。 いや脳の中か、脳表ではない。 どっちでもいい。 でも、別に失敗しても死ぬわけではないので(精神的には死ぬかもしれませんが)、楽しめるように頑張ろうと思います。 誰か、質問をハンドリングするコツを教えてください。 ISC2017に参加される皆さん。 ヒューストンで会いましょう。 誰か、観光する場所についても教えてください

「名医も行きたい病院ランキング」脳梗塞部門、第6位。って何か微妙ですね。

〜〜病院ランキング というのは、バイアス(データを集める際の偏り)が多くあるので、鵜呑みにしてはいけません。 「名医も行きたい病院ランキング」脳梗塞部門は、長崎大学病院が6位でした。6位の病院はたくさんあるようです。 現役医師621人が選ぶ「名医も行きたい病院」ランキング そもそも「名医」って何かという問題もあり、煽っている感じもあり、 「あー、踊らされてるなぁ」 だって、 2/621人です。 でも、誰かが、「長崎大学病院」をあげてくださったということは、10年前では考えられないことです。 だから、ちょっと、嬉しく思ってしまう。 小市民なので。 今後も、脳神経内科、脳神経外科、看護師、放射線技師、リハビリテーションスタッフ、メディカルソーシャルワーカー、クラーク、薬剤師、栄養士、 みんなで協力して脳卒中診療に取り組んでいくこと それが大事です。

救急隊に脳卒中患者のその後をお伝えする、そういう会を行いました。

救急隊の仕事は大変です。 対応しなくてはいけない傷病の種類が多いです。 というか、なんでもあります。 脳卒中もあれば、心筋梗塞もある。 やけどもあれば、交通事故も、災害もある。 なんでもある。 それでも、 というか、 だからこそ、 各専門分野の医師と勉強会などを通じて時々コミュニケーションをとることは、救急隊の皆さんの、精神的サポートになると思っています。 各患者さんのフィードバックと 医師と救急隊のface to faceのコミュニケーション。 このつながりが、つまるところ、市民へよりよい医療を提供することにつながっていく。 今回は、救急隊のみなさんが、搬送して、その後どうなったか気なった患者さんを挙げていただき、その後の経過を提示し、ディスカッションしました。 どこからも、お給料なんて出ないけど、1時間、一緒に考えました。 次回も検討いたします。 より良い会にしたいので、救急隊のニーズに応えていきたいと思います。 なかなか、きれいな、並び、です。

第44回総合内科専門医試験、受けます。試験勉強の話

試験勉強 8月1日からの予定だったのですが、なんだかんだで8日から。 試験が9月11日なので、ほぼ1ヶ月前から。 脳卒中をしているので、急患が多く、というか、ほとんどなので、 思ったような、試験勉強時間をとれず、 外来の空いた時間でちょこっとしたりもしました。 試験勉強に際して、避けたこと。 1 論文を書くこと 2 講演をすること 試験勉強に集中しました。 あとは、論文査読 ※の依頼が来ないように祈っていたら、幸い来ませんでした。 来ても、断ればいいのですが、何だか気がひけるので。 ※論文査読: 知らない先生の書いた論文が、そのジャーナルに採用してもいいか評価すること しかし、総説※の依頼を一つ頂いていたので、それは頑張って、準備しました。 ※総説: 医学雑誌から依頼があった内容に沿って、文章を書くこと。今回は「脳梗塞について」丸ごとでした。 試験は明日。 試験勉強前に思っていた量の1/3ぐらいで、試験に挑みます。 過去問はできませんでした。 38歳の脳みそに、貯蔵できているのかどうか、不安です。 やったのは、◯をつけている、 生涯教育のためのセルフトレーニング問題と解説第3集 生涯教育のためのセルフトレーニング問題と解説第2集 内科専門医試験Quick Check  2016年セルフトレーニング問題集 これが精一杯でした。 ×をつけているのは時間の関係上できませんでした。 これらは少なくともやって意味がないことはないでしょう。 生涯教育のためのセルフトレーニング問題と解説第1集は古いので、時間の関係上諦めました。 Year Noteには出来る限り書き込みをしました。 少なくとも、大学病院の中で、急患をあまり診療することがない内科ならば、まとまった試験勉強の時間が取れると思うので、量的にはもっと、試験勉強できたものと思います。 普段の診療で、折に触れ、いろいろな内科疾患を考える時間がある科に所属しているならば、1カ月で大丈夫のような気もします。 って、試験に受からないことには格好がつきません。 試験勉強は 楽ししかったです。 日々の診療は、 特に脳卒中の診療は、 内科的知識を網羅しておくと、 患者さんにとって有益である ということを、強く再認識できました。 肺炎、心不全、糖尿病、二次性高血圧、肝機能障害、慢性腎臓病 脳卒中患者は多くの合併症を持っていることが...

第44回総合内科専門医認定試験、受けます。その背景の話。

2016年9月11日。 試験受けます。 試験勉強しています。 試験結果が出て、受かってから、 「こんな勉強して、私は受かりました」 とブログにしたほうが、内科専門医試験を今後受ける人にとって有意義だし、 自分としても、 「こんなギリギリで勉強したけど、受かった、ゼ」 的なブログにできるので、格好がつきます。 落ちたら、誰にも言わなければいいのです。 が、試験前にブログにします。 なんとなく。 合格率6割ぐらい? なので、落ちるかもしれませんけど、落ちたところで、 別に大した傷がつくような玉でもないので。 ところで、 なぜ、内科専門医を取らないといけないかというと、 実は、個人的によくわかっていません。 すいません。 ただ、来年開始予定だったのに、土俵際ぎりぎりの7月下旬に、激うっちゃりで、延期になった 「新内科専門医制度」 が理由。 内科専門医を持っている人が施設にいないと、新内科専門医を目指す内科医を育てられないから。 専門医を持っている人数の問題など、いろいろありますが、 施設や医局としては、専門医を持っている人が多いほうが、実務的にも立場的にも、有益である。 ということだと思います。 細かいことは、よくわかりませんが、雰囲気的に、内科専門医をとったほうが良さそうなので、受けることにしました。 ただし、この「新内科専門医制度」 土俵際も、際。ごちゃごちゃっ、としてうっちゃられたのにはそれ相応の理由もあるわけです。 新内科専門医制度に切り替わる、研修医にすると、この制度は、 「内科専門医をとるハードルが高すぎ。」さらに、「そこから自分の専門(私ならば神経内科専門医、脳卒中専門医)になるのに、時間かかりすぎ。」 なのです。 多くの人は、社会人として成長するのに、20歳代の勢いを使って、30歳代でためて、40歳代に花開く。 ような気がします。 20歳代に、本気になって、責任をもって、仕事をしたことが、少なくとも私の今の糧です。 私が、今、ちゃんと仕事しているかどうかは、自分ではよくわかりませんけど。 もちろん、学びを得るのに年齢なんて関係ない。 のですが、若い時の集中力をいま発揮しろ、と言われると、 「いや、無理っす」...